どこに何があるかわからないくらい服があるから本気で断捨離しよう!と決心しても、いざ服を手に取ると、捨てる勇気が出ないですよね。
もう必要ない服だとわかっていても、頭の中のもう一人の自分が「まだ使えるものを捨てるなんてもったいない」「思い出の詰まった服を捨てるなんて悲しすぎる」「また着たくなった時に後悔しそう…」と言ってくるんです。
様々な感情に惑わされることなく捨てる決断をする勇気がほしいですよね。
そこで今回は、断捨離を決心したけど服を捨てる勇気が出ない方に向けて、スムーズに決断していく方法をご紹介したいと思います。
捨てる勇気が出ないのは「記憶を捨てることへの寂しさ」「また使うかもしれないという不安」「服を捨てることへの罪悪感」という3つの心理が関係しているのです。
でも、この心理を深掘りしてみると、断捨離を阻むほどのものではないことがわかります。
それがわかれば、服を捨てる決断はもっと簡単なことに思えてくるはずです。
服を捨てる勇気が出ないのは3つの心理が関係している
もう着ていない服や流行遅れの服など、捨ててしまったらスッキリするとわかっていても、服を捨てる決断をするのって難しいものです。
服を捨てる勇気が出ないのは、心理的な要素が大きく関係しています。
その心理とは、服を捨てることに対する「寂しさ」「不安」「罪悪感」というネガティブなもの。
具体的には以下のような心理です。
- 記憶を捨てることへの寂しさ
- また着るかもしれないという不安
- 服を捨てることへの罪悪感
服を捨てることでクローゼットがスッキリしてハッピーになれるというポジティブな気持ちがあっても、このようなネガティブな気持ちが勝ってしまうのです。
でも、ポジティブな心理を上回るほとのネガティブな心理ですが、その心理を追求していくと、実はそれほど大きなものではないことがわかってきます。
1つずつ詳しくご説明していきましょう。
服と一緒に思い出もなくなってしまいそう「記憶を捨てることへの寂しさ」
服を捨てる勇気が出ない理由は「記憶を捨てることへの寂しさ」が考えられます。
服には様々な思い出が詰まっていますよね。だから、その服を捨てるということは、思い出も一緒に捨てることになってしまう…と寂しくなってしまうんです。
「大好きな彼とのデートでよく着ていた服」「海外旅行の時に着た服」などは、思い出がたくさん詰まっているので、捨てることに抵抗を感じます。
でもその思い出は、服そのものではなく、服を通して「デートした思い出」「旅行に行った思い出」を懐かしんでいるだけですよね。
服がそこになくても、心の中から思い出が消える心配はないのです。
捨ててから後悔したくない「また着るかもしれないという不安」
服を捨てる勇気が出ない理由は「またいつか使うかもしれないという不安」があるからです。
このような服がありませんか?
「痩せたら着ようと思っている服」
「流行が戻ってきたら着ようと思っている服」
「いつか着る機会があると思っている服」
最近は全然着ていないけど、またいつか着るかもしれない。
そんな服を捨ててしまったら、もし着る機会があった時に後悔してしまう…と思うのです。
「捨てなきゃ良かった…」と後悔したくないから捨てる決断ができないのです。
でも、今着ていない服は、今後も着ることはまずありません。
痩せたら着る、流行が戻ってきたら着るという服を持っている方は多いでしょう。
でも、もし痩せて着れる日が着たとしても、その時には、もう流行遅れになっているか、若すぎる服になっているはずです。
また、流行が戻ってくる可能性はありますが、厳密には同じトレンド服ではありません。かっこよく着こなすことは無理なのです。
さらに「いつか着るかも」という服も多いと思いますが、そう思った時点で、その服がもう着る機会がないと思ったほうが賢明です。
着る機会がある服は「今度旅行へ行くときに着る」など、具体的な日時やシーンがイメージできているはずです。
そのイメージがなく「いつか着るかも」と思っているなら、その服は捨てても後悔することはないでしょう。
もったいないから捨てられない「服を捨てることへの罪悪感」
服を捨てる決心がつかない一番の理由は「服を捨てることへの罪悪感」ではないでしょうか。
私たちは子供の頃から「ものを大事にしなさい、最後まで使い切りなさい」と言われて育ってきました。
だから、まだ着れる状態の服を捨てることに対して、ものすごく罪悪感があります。
服を捨てようと思うと、反射的に「もったいないスイッチ」が入ってしまうのです。
そして「流行遅れだから捨てるべきだけど、まだ新品同様の服を捨てるのはもったいない」など、捨てる決心があっという間に揺らいでしまいます。
「もったいないから捨てられない」の問題については、「もったいないから捨てられないのはどうしてか」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
確かに服を大事にすることはとても大切です。
でも、クローゼットやチェストに入っている大量の服を見てみてください。
ギュウギュウに詰められた服はシワになっていないですか?
クローゼットの奥に追いやられて埃がついていたり色褪せている服はないですか?
そのような服は、大事にしているとは言えないでしょう。
服が多いと1枚1枚大事にすることは難しく、どうしても雑な管理になってしまいます。
だから、断捨離して服を減らせば、1枚1枚丁寧に管理できるようになるので、結果的に「ものを大事にしなさい」の教えを守っていることになるんです。
このように、服を捨てようという決心が揺らいでしまう理由は、「記憶を捨てることへの寂しさ」「また着るかもしれないという不安」「服を捨てることへの罪悪感」という3つの心理です。
しかし、実際は服を捨てても、このようなネガティブな気持ちになる必要はないのです。
服を捨てると思い出も捨ててしまうように感じますが、実際は服を通して思い出を懐かしんでいるだけなので、服がなくなっても思い出が消えることがありません。
また着るかもしれないと思った服は、まず着る機会が訪れることはなく、捨てなきゃよかった…と後悔することは極めて低いです。
さらに、服を捨てることはすごくもったいないように感じますが、大量の服を雑に管理するよりも、不要な服は捨てて必要な服を持つことで、服を大事にするようになります。
このように、捨てる決断を阻んでいる問題は、実はそれほど大きな問題ではありません。
次の章ではこの3つの心理に邪魔されることなく、捨てる勇気を出すための実践方法をご紹介していきたいと思います。
ネガティブな気持ちを解消して服を捨てる勇気を出す3つの方法
服を捨てる勇気をが出ないのは、「記憶を捨てることへの寂しさ」「また着るかもしれないという不安」「服を捨てることへの罪悪感」いったネガティブな気持ちがあることが考えられます。
しかし、実際には服を捨てても、3つのネガティブな気持ちに悩まされることは少ないでしょう。
まず、このことを理解することから始めましょう。
以下の3つの方法で、寂しさ、不安、罪悪感をきれいサッパリなくして、潔く服を捨てる決断ができるようになるはずです。
「記憶を捨てることへの寂しさ」の解消法:写真をとって思い出アルバムを作る
服を捨てたら思い出までなくなってしまいそうという「記憶を捨てることへの寂しさ」を解消するためには、捨てる服の写真を撮るのがおすすめです。
思い出を残す方法は、リメイクして小物にしたり、厳選して思い出箱に残す方法もありますが、この方法が一番簡単で効果的。
旅行の写真などを見て「こんな服あったな~、懐かしい」と思うことってありますよね。
写真は実物が残っているのと同じように思い出すことができるのです。
クローゼットの奥で埃をかぶっているくらいなら、写真にして保管したほうがいつも見ることができて思い出を懐かしむことができますね。
わざわざカメラで撮ってアルバムを作らなくても、スマホのカメラ機能で十分です。
スマホの写真データの中に「思い出の服」のフォルダを作ってみましょう。
捨てる服は必ず写真を撮り、そのフォルダに入れていくと便利です。
そうすれは、いつでも眺めることができる、素敵なアルバムになりますね。
上手くいく方法は?
写真を撮る時は、インスタ風に服の写真だけおしゃれに撮影しても良いですが、実際に着て撮っておくと、あなた自身の思い出アルバムにもなるのでおすすめです。
撮影をするタイミングは、お天気の良い日がベスト。服もあなたもきれいに撮ることができます。
素敵で満足できる写真を撮ることができたら、気持ちよく服とお別れすることができるでしょう。
「また着るかもしれないという不安」の解消法:明らかに着ない服から断捨離&保留する
「またいつか着るかもしれないという不安」を解消するためには、「①明らかに着ない服から断捨離してみること」、「②着るかもしれない服は試しに保留してみる」ことがおすすです。
1着ずつ「この服は年齢的にまだ着れる?」「流行遅れの服?」など、様々な角度から判断する方法も色々ありますが、そうすると、非常に時間がかかってしまいます。
スムーズに断捨離していきたいなら、明らかに着ない服からピックアップしていくと効率的に進められるでしょう。
① 明らかに着ない服から断捨離する
いつか着るかも…心配なら、明らかに着ない服から断捨離してみるのがおすすめです。
- サイズアウトして着れない服
- ヨレヨレになってだらしなくなった服
- ボタンが紛失してしまったなど欠陥のある服
例えばこのように、もう絶対に着ないと思う服は後悔する心配がないので、どんどん捨てることができますね。
まずは、そのような服を一気に捨てて、手持ち服をできるだけ減らしてください。
そうすることで、捨てることに慣れてくるので、勢いで「いつか着るかもしてない服」も捨てる決断ができるようになってきます。
② 着るかもしれない服を保留にする
次に着るかもしれない服を断捨離していきます。
- ちょっとサイズが合わなくなったけど、もう少し痩せたら着れる服
- 最近は着ていないけど、また着たいと思っている服
例えばこのような、いつか着るかもしれないと思う服を選んでください。
本当は、このような着るかもしれない服は、もう着ない服だと判断して捨てる決断をするべき服と言えます。
でも、まずは、すぐに捨てるのではなく「保留」してみるのがおすすめです。
何着かピックアップできたら、段ボールに入れてしまっておきましょう。
そして、一定期間置いておいて、その間に「あの服を着たい」と思うことがあれば、その服は、「着るかもしれない服」ではなく、「着る服」と判断して、残しておいて良いですね。
でも、全く着る機会がなく着ようとも思わなかった、存在を忘れていた…という服は、「もう着ない服」と判断して捨てる決断ができますね。
上手くいく方法は?
着ない服(捨てる服)を選ぶときには、感情的にならずに論理的に考えることがポイントです。
「好きな服だから」「思い出があるから」など感情的になってしまうと、決心が固まりません。
たとえば、以下のように論理的に考えてみましょう。
- この服がなくても日々の生活に支障がないか
- この服を次に着るのはいつか
- この服の代わりになる服はあるか
このように、1着1着の必要性を考えることで、スムーズに決断しやすくなるはずです。
「この服を着たら若作りに見えないか」など、客観的に判断するのもよいでしょう。
「服を捨てることへの罪悪感」の解消法:手放す方法を工夫する
「服を捨てることへの罪悪感」を解消するためには、手放す方法を工夫するのがおすすめ。
リメイクしたり、ウエスにして使い倒すなどの方法もありますが、もっと罪悪感が軽減されるのは、寄付をする、売る、という手放し方です。
ただゴミとして捨てることには抵抗を感じる場合でも、これなら罪悪感なく手放すことができるので、断捨離の決心がしやすいですね。
リメイクしたり再利用する手間もかからないのでおすすめです。
① 寄付をする
断捨離して手放す服は、古着回収を行っている団体や、ユニクロなどの回収ボックスに寄付するのおすすめです。
「古着回収 団体」で検索すると様々な団体が出てきます。
ユニクロ、GUの店舗回収ボックスは、そのブランドの服だけ。ユニクロ、GU以外の服はボックスに入れることができませんのでご注意ください。
H&M、ZARAはブランドに関係なく寄付することができます。
寄付したあなたの服は、服が買えずに困っている人に届けられたり、再利用して新しい服に蘇ることもあります。
あなたの服が第二の人生を歩き出せると思うと、罪悪感なく手放す決心ができますね。
② 買取サービスで売る
高かったブランド服などが多い場合には、寄付だけでなく、売ってみるのもおすすめ。
高価買取が期待できる買取サービスを利用すれば、ちょっとしたお小遣いになるかもしれません。
買取サービスは3つのタイプの利用方法があります。
店舗買取
お店に持っていき買い取ってもらう店頭買取。近所にリサイクルショップなどがあればすぐに利用できますね。
出張買取
査定員に自宅に来てもらい査定、買取をしてもらう出張買取。初めはちょっと緊張しますが、売りたい服が多い時はとても便利です。
宅配買取
段ボールなどに売りたい服を入れて買取業者に送る宅配買取。梱包するのは少し手間がかかりますが、好きな時間に利用できるので忙しい人でも使いやすいです。
上手くいく方法は?
寄付をする場合は、どの方法を選んでも良いですが、買取サービスを選ぶ時は、ショップ選びが肝心です。
失敗しないショップを選ぶことが大切。
当サイトがおすすめする買取ショップは「洋服買取で失敗しないショップ選びのコツ」記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
せっかく買った服を捨てることに罪悪感があっても、売ってお金にできると考えると、捨てる決断がしやすくなりますね。
捨離を決断するための3ステップまとめ
服を捨てる決断を阻む心理を払拭しながら、断捨離を成功させる3ステップをご紹介してきました。
服を捨てる勇気が出ないのは3つの心理とその対策についてまとめてみましょう。
服を捨てる勇気が出ない心理 | 服を捨てる勇気を出すための対策 |
記憶を捨てることへの寂しさ | 写真を撮ってから捨てる |
また着るかもしれないという不安 | 明らかに不要なものから断捨離する&保留にしてみる |
服を捨てることへの罪悪感 | 捨てるのではなく寄付する、買取サービスに売る |
服を捨てる決断ができないのは、心理的なものが原因です。
服を捨てる勇気が出ない心理をハッキリさせた上で対策を考えれば、捨てる決断がしやすくなり、断捨離を成功させることができるでしょう。
「写真を撮れば思い出はなくならない」「保留してみたけど、やはり今着ない服はもう着ない」「寄付したり売ったりすれば、罪悪感なく手放せる」ということがわかれば、断捨離はすごくスムーズになるはずです。
まずは、チェストの引き出し1段だけでも良いので、勇気を出して捨ててみることが大事。
写真を撮る、分別する、保留にする、までの作業なら1時間あればできます。
一度勢いがつけば、どんどん進めることができるでしょう。
捨て過ぎには注意が必要
ただし、この方法でやってみると、気持ちが切り替わりやすくなり、どんどん捨てる決断ができるようになります。
これは大変良いことなのですが、勢いがつきすぎて捨て過ぎてしまう場合もあるんです。
残った服が少なすぎて洗濯が追いつかない…、着回しにくい服ばかり残してしまったからコーデを考えるのが大変…なんて失敗が起きるかもしれませんね。
そうならないように、残った服のバランスを考えることが大事です。
1シーズン1週間違うコーデができるようにしておけば、平日5日の仕事服、休日2日のプライベート服を確保できるので安心ですね。
服断捨離の決断力はさまざまな場面で役に立つ
ここまでご紹介した方法で服を捨てる勇気と決断力が鍛えられるでしょう。
その決断力は、他のアイテムを断捨離するときにも役立ちます。
服は特に捨てるのが難しいアイテムと言われています。
服断捨離を成功させることができれば、家中の断捨離がスムーズにできるでしょう。
また、対人関係や仕事においても「決断力」を求められる場面がたくさんあります。
断捨離で培った決断力が活かせるかもしれませんね。
断捨離は考え方次第!勇気が出して捨てる決断をしていきましょう
今回は、断捨離を決心したけど服を捨てる勇気が出ない方に向けて、捨てる決断ができる考え方についてお伝えしてきました。
断捨離したい気持ちを阻むものは、「記憶を捨てることへの寂しさ」「また使うかもしれないという不安」「服を捨てることへの罪悪感」という3つの心理です。
でも、よく考えてみると、実は断捨離できない理由になるほどのものではありません。
まずは、そのことを理解して、自ら上げている断捨離のハードルを下げていきましょう。
さらに、「写真を撮ってから捨てる」「明らかに着れない服から捨てる」「迷ったら保留にする」「寄付や買取サービスに売る」という実践方法で、スムーズに断捨離できるようになるはずです。