インスタでミニマリストが紹介するクローゼットを見ると、うちのクローゼットもあんなふうにスッキリしたい!と思いますよね。
好きな服だけが整然と並んだクローゼットは、誰でも憧れるもの。
でも、洋服断捨離を試してみると、ほとんどの方がぶつかる問題が「もったいないから捨てられない」ということです。
最近着ていない服だから捨てていいかなと思っても、「またいつか着る機会があるかも」と思うともったいなくて捨てられません。
もったいない気持ちがあるから、いつまでも憧れのクローゼットには到達できないのです。
でも、本当に服を捨てるのはもったいないのか深掘りしてみると、実は捨てないほうがもったいないことが見えてきます。
今回は、捨てたいけどもったいないから捨てられないという問題について考え、潔く断捨離する方法を考えていきたいと思います。
洋服を捨てたいけどできない!断捨離を邪魔する3つの「もったいない」
最近の断捨離ブームの中、「断捨離は難しいって聞くけど、ただ服を捨てるだけなら私もできそう!」と軽い気持ちで断捨離に挑戦する方が増えています。
でも、実際にやってみると「やっぱり難しい…」と断念してしまう方が大半です。
断捨離できない理由は、もったいないから服が捨てられないということ。
今は着ていない不要な服であっても、もったいないと感じてしまうのです。
流行遅れ、年齢的に合わない、サイズが合わなくなった等の理由から、今は着ていない服は、断捨離して捨てるべき服と言えます。
でも、そのような服をいざ捨てようと思うと、「まだ着れるのにもったいない」「いつか着るかもしれないのにもったいない」「痩せたら着るかもしれないのにもったいない」と3つのもったいないという気持ちが生まれてしまうものです。
断捨離を邪魔する3つの「もったいない」について見ていきましょう。
まだ着れるのにもったいない
断捨離して捨てる服の判断は色々ありますが、「体型」「年齢」「トレンド」がマッチしていないから着ていない服は、捨てるべき服と言えるでしょう。
体型に合わない服、若作りの服、流行遅れの服は、おしゃれに着こなすことができないので、もう不要な服ですよね。
でも、汚れたわけでも壊れたわけでもないまだ着れる服を捨てるのは、もったいないと感じてしまいます。
「まだ着れるのにもったいない」という気持ちがあると、不要な服だとわかっていても、捨てることはできません。
いつか着るかもしれないのにもったいない
断捨離して捨てる服の基準の一つに、1年以上着ていない服は捨てるという定番ルールがあります。
1年以上着ていないということは、今後も着ることはないと判断して断捨離するのが正解です。
しかし、そうわかっていても、「いつか着るかもしれないのにもったいない」と思ってしまうのです。
着る機会はないけど、いつか着るかもしれないという可能性が少しでもあると、捨てることに抵抗を感じてしまいます。
痩せたら着るかもしれないのにもったいない
着れないから捨てようと思う服の中に多いのが、痩せたら着るかもしれない服です。
今はちょっと太って着れなくなったけど、これから痩せる予定だから、その時は着たい。だから「痩せたら着るかもしれないのにもったいない」と思ってしまうのです。
このように、まだ着れる、いつか着る、痩せたら着ると思う服は、捨てるべき要素があったとしても、もったいない気持ちが勝ってしまい捨てられません。
私たちは、子供の頃から「ご飯を残したらもったいない」「電気をつけっぱなしにしたらもったいない」と、何でも「もったいない」と言われてきました。
だから、「もったいない」ことに対して敏感なのです。
一度「もったいない」と思ってしまうと、それ以外の「もう流行遅れだから…」「サイズが合っていないから…」というあらゆる思考がストップしていまいます。
「もったいない」は断捨離を強制終了させてしまう強力な思考なのです。
でも、本当にこの「もったいない」は、他の「流行遅れだから捨てたほうがいい」「サイズが合っていないから捨てたほうがいい」などに勝るものなのでしょうか。
次の章では、「洋服を捨てるのは何がもったいないのか」について深堀していきたいと思います。
洋服を捨てるのは本当にもったいないの?もったいない理由ともったいなくない理由
断捨離を一瞬で終わらせてしまう「もったいない」という思考。
どんなにサクサク捨てる服を決めていても、一度「でも、やっぱりもったいないな…」と思うと、もうそこで断捨離は終わってしまいます。
「流行遅れの服は捨てるべき」などということには半信半疑でも、「まだ着れる服を捨てるのはもったいない」ということには、絶対的な自信を持ってしまうのです。
でも、服を捨てるのは、本当にもったいないことなのでしょうか。
もったいない理由と、もったいなくない理由を考えてみたいと思います。
①もったいない理由:必要になった時にお金がかかるから
もったいない理由を考えるために、服を捨てたことでどんな悪いことが起こるのか考えてみたいと思います。
例えば、結婚式のお呼ばれドレスを例にしてみます。
もう年齢的に可愛すぎるデザインだし、サイズもちょっときつい。
最近結婚式に呼ばれることも少なくなったから捨てようと思うけど、またいつか着る機会があるかも…という状況だとしましょう。
これを捨ててしまうとどうなるのでしょうか。
数年後に結婚式に呼ばれることがあり、ドレスが必要になったとしましょう。
ドレスを捨てていなければ着ていくことができましたが、捨てたため着るものがありません。
新たに買うことになり、2万円のドレス代がかかってしまいました。
このように、服を捨ててしまうと、もし必要になった時には新たに買うことになるので、お金がかかってしまうのです。
だから、捨ててしまうのはもったいないと言えますね。
② もったいない理由:必要になった時に困るから
先ほどのドレスで考えてみましょう。
すぐにドレスが買えれば良いですが、気に入ったものがなかったり、時間がなくて買えなない場合もあります。
また同じドレスがほしいと思っても、もう売っていないかもしれませんね。
ドレスを捨てたことにより、お金がかかるだけでなく、このように困った状況に陥ってしまうことが予想されます。
捨てなければ困った状況にならなかったことを考えると、やはり服を捨てるのはもったいないと言えます。
このように、本来かかるはずのなかったお金がかかったり、起こるはずのないトラブルが起きることを考えると、やはり服を捨てるのは、もったいないことのように思えます。
でも、考えてみてください。
このような事が起こる服はどれくらいあるでしょうか。
当てはまるのは、結婚式用のドレス、入学式用のスーツ、喪服くらいですよね。
ほとんどの服は、もし着る機会があったとしても、その時にわざわざ代わりの服を買うことはしません。
他の服を着れば良いだけです。
「あの服があれば良かったのにな…」と思うこともあるかもしれませんが、その程度のことでしょう。
それでは、次はもったいなくない理由を考えてみたいと思います。
① もったいなくない理由:必要になることはほとんどないから
もったいないのは、「お金がかかる」「困る」ことが理由であるとご説明しまたが、これはあくまでも将来着ることになった場合のことです。
例えば、先ほどのお呼ばれドレスですが、もし将来着る機会がなければ、捨ててもお金がかかることも困ることもありません。
そもそも、「今ほとんど着ていない服」は、将来着る可能性は極めて低いです。
今まで「この服をとっておいて助かった~」という経験はどれくらいありましたか?ほとんどない方が多いと思います。
だから、服を捨ててももったいなくないと言えるのです。
② もったいなくない理由:失敗コーデを防ぐことができるから
服を捨てずにとっておけば、もし着る機会がある時に着ることができます。
でも、それはその時のあなたにとってベストな服ではありません。
先ほどのドレスの例で考えてみましょう。
もう年齢的に可愛すぎるデザインだし、サイズもちょっときつい、というドレスを数年後の結婚式で着たらどうなるでしょうか。
若作りに見えたり、サイズもキツキツなので、体のラインが目立ってしまうかもしれません。
その時には、もう流行遅れのドレスになっている恐れもありますね。
もったいないと思って服をとっておくと、このように失敗コーデになってしまうのです。
捨てることで失敗コーデを防ぐことができると考えると、もったいないとは感じなくなりますね。
もったいない理由ともったいなくない理由まとめ
ここまで、服を捨てると生じる、もったいない理由ともったいなくない理由を考えてきました。
まとめると以下になります。
- もったいない理由①:必要になった時にお金がかかる
- もったいない理由②:必要ななった時に困る
- もったいなくない理由①:必要になることはほとんどないから
- もったいなくない理由②:失敗コーデを防ぐことができるから
もったいない理由は、捨ててしまった服が、もし必要になった場合にお金がかかることと、困った状況になってしまうことです。
しかし、これはまた着る機会が発生すること、さらに、代用がきかない服に限ったことなので、あまり大きな問題ではないと言えます。
だから、もったいなくない理由は、必要になることはほんどないからということです。
さらに、もし着る機会があった場合でも、その時のあなたにはマッチしていない服であるため失敗コーデになってしまう可能性が高く、服を捨てることでそれを防げると考えると、もったいなくないと言えるのです。
服を捨てようとすると「もったいない」という絶対的な思考がありますが、実はあまり的確ではないことがわかります。
「服を捨てることはもったいない」ではなく、「服を捨てるのはもったいなくない」と言えるのです。
それでは、この問題をさらに突き詰めていきましょう。
次は、「服を捨てるのはもったいなくない」からさらに深掘りし、「服を捨てないほうがもったいない」理由を考えていきたいと思います。
断捨離しないほうがもったいない⁉服を捨てないデメリットとは
断捨離をして服を捨てるのは「もったいない」と当然のように思う方が多いですが、実はそれほどもったいなくないことがわかりました。
ここからは、さらに一歩進み、「服を捨てないほうがもったいない」について考えていきたいと思います。
服を捨てるのはもったいないのではなく、むしろ服を捨てないほうがもったいないのです。
その理由は、服を捨てないことで生まれるデメリットがあるから。
不要な服を捨てないままにしておくことには、以下のようなデメリットがあるのです。
他の服が傷んでしまう
もったいないからと、不要な服を持ち続けていると、クローゼットの中は当然ギュウギュウになってきます。
不要な服があるせいで、お気に入りの服がシワになってしまったり、風通しが悪いことでカビや発生する恐れもあります。
不要な服があるせいで、他の服が傷んでしまうというデメリットがあるのです。
毎朝着る服に迷う
服がたくさんあると、どこに何があるのかわからない状態になります。
だから、その中から毎朝コーデを選ぼうとすると、迷ってしまうのです。
忙しい朝に着る服が決まらないストレスは厄介ですよね。朝からイライラしてしまうでしょう。
これも、不要な服があるせいで起きるデメリットです。
おしゃれなコーデができない
ミニマリストのクローゼットは、本当に好きなおしゃれ服だけが厳選されているので、どの服を組み合わせてもおしゃれなコーデができる状態になっています。
不要な服をそのまま捨てずに持ち続けていると、流行遅れの服や年齢に合っていない服なども含まれているので、ついついそのような服も着てしまうもの。
だから、おしゃれじゃないコーデになる確率がすごく高いのです。
無駄な服を買ってしまう
服を捨てると、また代わりの服が必要になってお金がかかる…と思うかもしれませんが、実は逆。
不要な服が多いと、どんなコーデをすればいいのかわからなくなるため「こんなに服はあるけど着る服がない」と思ってしまうんです。
そして、本当は十分に足りているのに、無駄な服を買ってしまう傾向があります。
無駄な服を買ってしまうのも、服を捨てないことのデメリットと言えます。
ストレスが溜まる
不要な服を捨てずに持っていると、「この服いつ着れるかな…」「この服はもう着ないから捨てたほうがいいかな…」など、不要な服に対するストレスが溜まります。
クローゼットを開けるたびに、このような不要な服が目についてしまうんですよね。
また、単純に、ギュウギュウに服が押し込められているクローゼットを見ること自体もストレスの原因と言えます。
このように、捨てるべき不要な服をそのまま持ち続けていることには、多くのデメリットがあるのです。
断捨離して服を捨てるともったいないと思っているかもしれませんが、実は服を捨てない方がもったいないのです。
お金を払って買った服を捨てるのは、確かにもったいないと感じます。
それは間違いではありませんが、買った時のお金は戻ってくることはありません。
買った時の幸せな気持ちも、もう戻ってくることはないでしょう。
そして、そんな服が将来役に立つ可能性もすごく低いのです。
「過去」に縛られて、「未来」を心配することで、「今」毎日コーデに悩んだりストレスを溜めてしまうのは、それこそもったいないです。
過去でも未来でもなく、今の問題にフォーカスして考えることが大切ですね。
断捨離で上手く捨てたい!もったいないと感じずに捨てる方法
服を捨てることは、もったいないのことではなく、むしろ捨てないほうがもったいないということがおわかりいただけたと思います。
これがわかると、「もったいないと思わずに捨てよう!」という気持ちになるでしょう。
ここまではメンタル的なお話をしてきましたが、最後に具体的にどのようにすれば、もったいないという気持ちを感じずに潔く断捨離できるのか考えていきたいと思います。
それは、捨てる服に迷った時は「いつか使うかもしれない」ではなく、具体的に使う時のことをイメージする方法です。
さらに、もったいないという気持ちを軽減するために、服を売る方法もご紹介していきましょう。
いつ使うのか具体的に考える
この服は、いつか着るかもしれないから残しておこう、という服があったら、具体的にいつ着るのかイメージしてみてください。
考えるポイントは以下3つです。
- 着るかもしれない日時
- その時、もし捨てていたら代用の服を買うか
- その時、もし捨てていたらどう感じるか
まず、その服をいつ着るか考えてみてください。
例えば、ワンピースを例にしましょう。
この時点で具体的に日時が思い浮かばないなら、もう出番がこない不要な服だと判断して捨てましょう。
「来月のデートで着る」など日時をはっきり決めることができたら、その時に、もしこのワンピースを捨てていたら、同じものを買うか考えてください。
同じものは買わないと思ったら、不要な服だと判断して捨てることができるでしょう。
さらに、その時どう感じるかも考えてみてください。
来月デートの時に、このワンピースがないとすごく残念、デートを楽しめないなど、多くのネガティブな感情があるなら、このワンピースは残したほうが良いでしょう。
それほどネガティブな感情はないという場合は、断捨離すべき服と判断できますね。
このように、いつ使うのか具体的に考えてみると、捨てるべき服なのか否かがわかるので、もったいないと思わずに納得して捨てることができるでしょう。
使える服は買取サービスを利用する
さらにもったいない気持ちを軽減させる方法をご紹介します。
それは買取サービスを利用して服を売ることです。
ただゴミとして捨てるのはもったいない服でも、売って少しでもお小遣いができたら、もったいない気持ちは軽くなるはずです。
買取サービスは、店頭買取、出張買取、宅配買取があります。
断捨離をした大量の服を査定して買い取ってもらいたいなら、査定員が家に来てくれる出張買取がおすすめ。
好きな時間に自由に利用したいなら、段ボールに積めて買取業者に送るだけの宅配買取。
どの方法でも、高価買取が期待できるショップを選ぶことが大事です。
高く売れること着たいできれば、もったいない気持ちがぐんと軽くなりますね。
当サイトがおすすめする高価買取が期待できる買取ショップはこちらの記事をご覧ください。
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不要な服は捨てない方がもったいない!気持ちを切り替えることが断捨離成功のカギ
断捨離すると必ずと言っていいほど「もったいないから捨てられない」という状況になります。
まだ着れるから、いつか着れるから、痩せたら着るからの3つの「もったいない」があると、断捨離は強制終了していまいます。
しかし、服を捨てて起こる悪いことは、もしその服をまたいつか着ることになった場合、お金がかかること、困ってしまうことだけ。
そもそも、その「いつか」が来ないことのほうが多く、もし来たとしても、他の服で代用できるケースがほとんどです。
だから、服を捨てることにもったいない要素は、実はあまりないのです。
反対に、クローゼットいっぱいの不要な服を捨てずにもっているほうがもったいないと言えます。
もったいなくない理由が具体的にわかると、もう「もったいない」で断捨離がストップすることがなくなります。