クローゼットやチェストに入りきらず部屋の中に散乱する服を見ると、気が滅入ってしまいます。
服が多いのに片付けられないし捨てられないと、自己嫌悪に陥ってしまいますよね。
「服は多いのに着る服がない」状態になので、また新しい服を買ってしまい、さらに自己嫌悪…を繰り返してしまいます。
このような負のスパイラルを断ち切るためには、片付けられない、捨てられない理由を考えてみることが大事。
服が片付けられない、捨てられない理由は「片付けは一気にするものだと思っている」「決断力がない」「服に執着がある」と心理的なことが考えられます。
これに気付き改善する方法がわかれば、服を片付けるのが苦手、捨てるのが苦手という方でも比較的簡単に断捨離ができるようになるはずです。
その方法とは「小さなスペースから片付ける」「捨てやすい服から捨てていく」「思い出のある服は写真を撮る」「着るかもしてない服は着るシーンをイメージしてみる」「片付け、断捨離を習慣にする」の5ステップです。
この方法を実践すれば、片付けられる人、捨てられる人に変わっていけるでしょう。
服が片付けられない、捨てられない人の3つの特徴
片付けられない理由、捨てられない理由は何だと思いますか?
「服が片付けられないのは、収納スペースが少ないから」「服が捨てられないのは高い服が多いから」「片づけする時間がないから」などと思っている方が大半でしょう。
確かにこのような環境的な問題もあります。
でも、片付けられない、捨てられない本当の理由は、気持ちの問題であるケースが多いのです。
片付けられない、捨てらない問題を問題を根本的に改善するためには、心理的な問題に注目する必要があります。
そうしないと、一度断捨離しても、またすぐ元の状態に戻ってしまうかもしれません。
服が片付けられない、捨てられない人は「片付けは一気にするものだと思っている」「決断力がない」「服に執着がある」という傾向にあるのです
この3つの心理に注目することで、改善策が見えてくるでしょう。
詳しくご説明したいと思います。
片付けは一気にするものだと思っている
片付け上手な人は、毎日の生活の中で片付けや断捨離をしています。
定期的にクローゼットやタンスの引き出しの服を見て、「これはそろそろ不要かな」と思ったら、その都度捨てるようにしているので、服が溜まる心配がありません。
しかし、片付けられない人、捨てられない人は、片付けや断捨離は一気にするものだを思っている方が多いです。
断捨離、大掃除、衣替えなど、1日で一気に行うことは悪いことではありません。
時間とやる気があるなら、一気に片付けてしまうことができるでしょう。
でも、そもそも片付けに苦手意識がある方が1日で断捨離をするのは非常に大変なことですよね。
普通の人でも、大量の服を1日で片付けるのは並大抵のことではありません。
だから、服を片付けること、服を捨てることがすごく大変なことに思えてしまい、億劫になるのです。
片付けや捨てることに対して、自らハードルを上げてしまっているので上手くいかないのですね。
決断力がない
片付け上手な人は、「これは必要!これは不要!」とガンガン仕分けていくことができます。
決断力があるから、不要な服をどんどん捨てていくことができるのです。
しかし、片付けられない人、捨てられない人は、「これは本当に捨てて大丈夫?」「これはまだ着るかも…」「まだ着れるものを捨てるのは罪悪感がある…」と決断することができないのです。
捨てることへの罪悪感に関しては、話が長くなってしまいますので、こちらの記事「罪悪感や後悔をなくして捨てるコツ」でご説明しますね。よろしければご覧ください。
決断力の話に戻しましょう。
断捨離に限らず、買い物を時、メニューを選ぶ時、旅行先を決める時など、色々な場面で決断力がない方は、片付けや断捨離も苦手な傾向にあります。
自分に自信がない、心配や不安などネガティブな気持ちがあるから、決断できずに迷ってしまうのです。
さらに、決断力がない人は、どんどん新しい服を買う傾向にあります。
お店や通販なので「これは必要かな…」と迷ってしまうので、「とりあえず買っておこう」買ってしまうのです。
だから、また服が増えてしまい、どんどん片付けられない悪循環に陥ってしまいます。
服に執着がある
服が捨てられない、片付けられない人は、服に対して執着がある方が多いです。
ずっと着ていない服であっても、「この服は思い出の服だから」「この服はまた着るかもしれないから」と思って捨てられないのです。
服に執着するのは、服が好きだから仕方ないと思うかもしれませんね。
でも、実は服に執着があるのではなく、過去と未来に執着しているのです。
例えば、若い頃に着た可愛い系の服。
今はもう年齢的に着れないけど、思い出の服だから捨てることができません。
それは、その可愛い系の服が好きなのではなく「こんな可愛い系の服を着て可愛かった自分」を懐かしんでいるのです。
「思い出があるから…」と捨てられない服は、その服ではなく過去の思い出に執着しているから捨てられないと言えます。
また、いつか着るかもしれないから捨てられない服も多いでしょう。
「捨ててしまったら、また着たいと思った時に困ってしまう」と、未来への不安があるから捨てられない傾向にあります。
この服が大好き!という「今」に執着しているのではなく、過去の思い出や、未来への不安に執着しているから、捨てられない服ばかりになってしまうのです。
このように、「片付けは一気にするものだと思っている」「決断力がない」「服に執着がある」という気持ちがあるから、片付けられないし、捨てられない状態になっている方が多いのです。
片付ける時間がない、片付ける収納スペースがない等の環境的な問題はすぐに解消できませんが、気持ちの問題は、やり方次第ですぐに解消できる場合があります。
次の章では、この3つの気持ちを解消して、片付けられる人に、捨てられる人になるための断捨離方法をご紹介していきたいと思います。
「片付けられない」「捨てられない」を解消して洋服断捨離を成功させる方法
片付けられない人、捨てられない人にありがちなのが、以下3つの気持ちの問題です。
- 片付けは一気にするものだと思っている
- 決断力がない
- 服に執着がある
この気持ちを切り替えて、スムーズに断捨離する方法は以下の5ステップです。
- 小さなスペースから片付ける
- 捨てやすい服から捨てていく
- 思い出のある服は写真を撮る
- 着るかもしてない服は着るシーンをイメージしてみる
- 片付け、断捨離を習慣にする
「片付けは一気にするものだと思っている」を解消するために、まずは小さなスペースから片付けを開始します。
「決断力がない」を解消するためには、捨てやすい服から捨てていくのが効果的。
思い出の服は写真に撮り、着るかもしれない服は「本当に着ることはあるか?」を考えることで、スムーズに捨てられるようになるでしょう。
さらに、断捨離を習慣化することで、本当に「捨てられる人」「片付けられる人」になれるはずです。
それでは、この5ステップについて詳しく解説していきたいと思います。
1 ステップ 小さなスペースから片付ける
片付け術は色々ありますよね。1日かけて一気に行う方法もありますが、片付けが苦手な人には向いていないでしょう。
はじめのステップでは、「片付けは一気にするもの」という意識を捨てることから始めましょう。
TV番組などで、お掃除のプロが1日で断捨離する様子などを見ることがありますが、それを真似ようとすると、片付けのハードルがどんどん高くなってしまいます。
だから、結局全くできずに終わってしまうんですよね。
始めから100%を求めず、10%ずつする。そうすれば、いつのまにか100%に到達することができるはずです。
まず、自分が最も簡単だと思う小さなスペースから始めてみましょう。
クローゼットのアウター類だけ、トップスが入っているタンスの1段など、すぐにできそうな所を選んでください。
2 ステップ 捨てやすい服から捨てていく
次のステップは、その小さなスペースにある服の中で、捨てやすい服から捨てていくことです。
これにより「判断力がない」という問題を解消しながら捨てることができます。
服を捨てる目安は色々ありますが、決断しやすさを考えて、以下の3つの「捨てやすい服」から始めましょう。
明らかに着れない服
ファスナーが壊れたスカート、染みがついたブラウス、破けたシャツなど、明らかに着れない状態服は、捨てる決断がしやすいですよね。
服は着る物であり、眺めるものではありません。着れない状態の服は、まずはじめに捨てましょう。
1年以上着ていない服
この目安は、服を捨てる定番ですね。1年以上着てない服は、この先も着ることはないと判断して捨てしょう。
「しばらく着てないな…」という服は、最後に着た時のことを思い出してみてください。
それが1年以上前のことであれば、捨てる服と言えますね。
最後にいつ着たのか思い出せない服もあるでしょう。
これも、思い出せないほど長年着ていない服だと判断して捨てる服と考えるといいですね。
同じような服
片付けられない、捨てられない人の手持ち服に多いのが、同じような服です。
服が多いとどんな服があるのか把握しにくいので、ついつい同じような服を買ってきてしまう傾向にあります。
基準は、同じような色、柄、デザインの服。
例えば「白いVネックのニットが3枚もあった…」という場合は、気に入っているほうの服だけ残して、他の服は捨てていきましょう。
「微妙に違うデザインの小花柄のスカートが5枚もあった…」という場合も、同じようなテイストの服は5枚も必要ありません。
1~2枚だけ残して他は捨ててもいいですね。
このようにして、まずは捨てやすい服からどんどんピックアップしていきます。
この3つの基準なら、決断力がなくても比較的スムーズに決めていくことができるはずです。
捨てると決めた服は、気持ちが変わらないようにゴミ袋に入れていきましょう。
ただし、「1年以上着ていないけど、また着るかもしれないから捨てられない」「同じような服だけど思い出があるから捨てられない」服もあると思います。
そのような服は次のステップで対処していきましょう。
3 ステップ 思い出のある服は写真を撮る
次は、「服に執着がある」問題を解消するステップです。
明らかに着れない服、1年以上着ていない服、同じような服だけど「思い出があるから捨てられない服」に取り掛かります。
このような服は、その服に執着があるのではなく、思い出に執着があるのです。
その服自体がなくても、記憶として残っていれば、困ることはないでしょう。
その記憶だけを残すためには、その服の写真を撮っておくことがおすすめです。
スマホでもカメラでも何でも良いので、その服の写真を撮ってみてください。
その写真を見て思い出が蘇ってきませんか?
服ではなく思い出に執着があるなら、物がなくなっても、写真を眺めることが満足することができるはずです。
写真に撮って心の整理をつけながら、感謝の気持ちを持って手放していきましょう。
4 ステップ 着るかもしてない服は着るシーンをイメージしてみる
次は、今は着ていないけど、着るかもしれない服に取り掛かりましょう。
ステップ3と同じように「服に執着がある」問題を解消していきます。
今、着たいと思わないなら、この先も着ることはまずありません。
でも少しでも「また着るかも」という未来への不安があると躊躇してしまうんですよね。
これを解消するためには、「その服を着るのはいつ、どんなシーンか」を考えてみてください。
もし、次のシーズンに旅行へ行くときに着る、半年後の子供の行事の時に着る、など具体的なイメージがあるなら捨てる必要はありません。
でも、全くイメージができないなら、その程度の重要性ということです。
「すごく必要だと思ってたけど、それほど必要じゃないんだな」と気付くことができるはずです。
捨てる服として手放しましょう。
5 ステップ 片付け、断捨離を習慣にする
最後のステップは、このプチ片付け、断捨離を習慣化することです。
片付けや捨てるのが苦手な人は、「片付けは一気に行うもの」と考えますが、同時に「一度やったらもうやらなくていいもの」とも考えがち。
ダイエットと同じで、それではすぐにリバウンドがきてしまいます。
片付けはイベント的なものではなく、日々の生活の中で行うことが重要です。
ひどい状態になる前に片付ければ、それほど大変な作業にはなりません。捨てる服もすぐに決めることができるでしょう。
具体的には、月に1回、服を片付ける日を決めるのがおすすめです。
スーパーの特売日のように、毎月〇日は片付け日、としてもいいですね。
そして、一通り片付けが終わったら、また最初に戻っていきます。
例えば、「チェスト1段目」→「チェスト2段目」→「チェスト3段目」→「クローゼット右半分」→「クローゼット左半分」と一通り終わったとしましょう。
そうしたら、また「チェスト1段目」に戻っていくのです。
「片付けられない」「捨てられない」を解消して洋服断捨離を成功させる方法まとめ
ここまで、片付けられない、捨てられない人に向けた洋服断捨離方法をご紹介してきました。
片付けられない、捨てられない人の問題は、「片付けは一気にするものだと思っている」「決断力がない」「服に執着がある」ということです。
この5ステップで断捨離すれば、この問題を解消しながらスムーズに片付けられるでしょう。
「断捨離するぞ!」と身構えるのではなく、軽い気持ちが取り組むのが成功のコツ。
時間は1時間程度で十分です。
引き出し1段だけだとしても、このような流れで断捨離すると、服を捨てることのメリットが色々とわかってきます。
スッキリ片付く気持ち良さ、決断できたことへの自信、執着からの解放感などを体験できるでしょう。
だから、もっと頑張って習慣にしていこうという前向きな気持ちにもなれるはずです。
断捨離は「できない…」と悩んでいるだけは前に進みません。まずは行動して成功を体験することが大切です。
一度成功体験ができたら、毎月〇日はプチ断捨離の日と決めて、断捨離を習慣化させていきましょう。
そうすれば、もう「服が捨てられない」と悩まなくなるはずです。
注意点
ただし、この断捨離方法には、一つデメリットがあります。
一気に断捨離をするわけではないので、失敗する場合もあることです。
全ての服を一気に断捨離するメリットは、全体のバランスを考えて作業できることです。
今回ご紹介した方法だと、トップスだけ、スカートだけ、ボトムスだけ、などカテゴリ別に捨てていくことになります。
だから、「このスカートは好きだから絶対残したい」と思っても「このスカートに合うトップスはこないだの断捨離で全部捨ててしまった…」などの失敗が起こるのです。
断捨離は、捨てる服よりも残す服が重要です。毎回片付けるのは1箇所ずつで良いですが、全体のバランスを考えることも忘れないでくださいね。
断捨離後に残った服をチェックして「この服で毎日のコーデが上手くいくか」を確認しておきましょう。
服が片付けらない、捨てられない人でも、やり方次第でスムーズに断捨離できる
今回は、断捨離したいけど、片付けられないし捨てられない…という方に向けて、おすすめの断捨離方法をご紹介してきました。
片付けや捨てることが苦手な人は、「片付けは一気にするものだと思っている」「決断力がない」「服に執着がある」という気持ちがあります。
これを改善するために効果的なのは、今回ご紹介してきた5ステップです。
- 小さなスペースから片付ける
- 捨てやすい服から捨てていく
- 思い出のある服は写真を撮る
- 着るかもしてない服は着るシーンをイメージしてみる
- 片付け、断捨離を習慣にする
このような流れで、徐々に片付けること、捨てることが楽になってくるはずです。
断捨離や片付けは、「できた!」と思うことが大切。そうすれば、どんどん楽しくなってきます。
気付いたら「片付けられる人」「捨てられる人」になっているでしょう。
まずは、引き出し1段から、試してみてはいかがでしょうか。