断捨離で捨てるべき服は、状態が悪くなってきた服です。
どんなに高いブランドの服でも、最旬トレンドアイテムであっても、状態が悪い服は魅力的に見えないですよね。
素敵な服でも、シミや汚れがついているとだらしない印象になってしまいます。
でも、服の状態は見極めが難しいので迷ってしまう方も多いでしょう。
特に判断が難しいのは「毛羽立ち」の状態です。
穴が開いてしまったり、毛玉になった服なら寿命だから捨てようと思いますが、毛羽立ち程度ならまだ着れるかな…と思ってしまいます。
でも、毛羽立ちのできた服は着古した感じが出てしまい、すぐに毛玉にもなってしまうので、捨てる状態と言えるでしょう。
今回は、毛羽立ちが目立ってきた服を見極めて、的確に断捨離する方法をご紹介していきたいと思います。
どんな状態の毛羽立ちになったら捨てればいいのかわかると、迷いなく断捨離できるようになるでしょう。
毛羽立ちができた服は捨てるタイミングを逃しがち
毛羽立ちが目立つ服は、「そろそろ捨てないと…」と思っても、タイミングを逃しがちです。
穴が開いたり汚れているわけではないので「まだいいかな」と思ってしまいますよね。
「毛玉にならなければOK」という気もします。
また、毛羽立ちやすいニットやセーターは高いアイテムが多いので「捨てるのはもったいない」という気持ちもあるでしょう。
さらに、お気に入りの服なら尚更捨てたくありません。
毛羽立ち服を見極めて的確に捨てるために、まずは「毛羽立ちができた服は捨てるのが難しい」問題について考えていきましょう。
あまり目立たないから
白いシャツにコーヒーのシミがついていたら「捨てよう」と思いますが、毛羽立ちがあるくらいなら、まだ着れる感じがしますよね。
脇や袖などあまり目立たない部分なら「ちょっとくらい毛羽立っていても大丈夫」と思ってしまいます。
「近くで見なきゃわからないから大丈夫かな」と思う方も多いでしょう。
毛玉にならなければOKだと思うから
毛羽立ち以上に厄介なのが「毛玉」ですよね。
ニットやセーターだけでなくジャケットやボトムスなど、毛玉がついた服は完全に着古し感があります。
だから、毛玉ができた服は「もうみっともないから捨てよう」と判断しやすいでしょう。
でも、毛玉と比べると毛羽立ちはそれほど目立つものではないので、毛玉にならなければOKと思って捨てるタイミングを逃してしまうのです。
高かった服はすぐに捨てられないから
毛羽立ちやすい服は、ニットやセーター、ジャケットなど比較的高かったアイテムが多いのではないでしょうか。
だから、「毛羽立ちくらいで捨てるのはもったいない」と思ってしまうんですよね。
特にニットは、高かったアイテムでもすぐに毛羽立つ場合はあるので、なかなか捨てられずに着続けてしまう傾向にあります。
お気に入りの服はすぐに捨てられないから
値段に関係なく、お気に入りの服は捨てることができません。
毛羽立ちが目立つ服ということは、お気に入りだから頻繁に着ている服が多いでしょう。
そんな服を毛羽立ったくらいで捨てるのは悲しいので「まだ着れる!」と無理に着てしまいます。
このように、「あまり目立たないから」「毛玉にならなければOKだから」「高かった服、お気に入りの服はすぐに捨てられないから」という理由から、毛羽立ちがでた服は捨てるタイミングを逃しがちなのです。
しかし、毛羽立ちのある服は、あなたのおしゃれ度を下げてしまうアイテムの一つ。
おしゃれな着こなしをするためには、おしゃれなデザインの服を着ればいいだけではありません。
「清潔感」が非常に大事なのです。毛羽立った服は残念ながら、清潔感のない印象を与えてしまいます。
せっかくセンスの良い着こなしをしていても、毛羽立ちがあるだけで「おしゃれじゃない」「清潔感がない」という残念コーデになってしまうでしょう。
次の章では、そんな毛羽立ち服をタイミングを逃さずに捨てる方法を考えていきたいと思います。
だらしないコーデを回避する!毛羽立ちの状態を見極めて捨てる方法
ついつい「これくらいなら大丈夫かな」と思いがちの毛羽立ちのある服ですが、あなたが思っている以上に、おしゃれ度を下げてしまっているかもしれません。
おしゃれに大事な「清潔感」が半減してしまうので、センスが悪いだけでなく、だらしない印象を与えてしまうでしょう。
そうならないためには、毛羽立ちを見極めて捨てる判断をすることが大事です。
具体的には「毛羽立ちやすい服を知りチェックしておくこと」「捨てるべき毛羽立ちの状態を知りチェックしておくこと」が大切。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
毛羽立ちやすい服を知りチェックしておく
まず、毛羽立ちやすい服について理解しておくことが大事。
断捨離や衣替えをする時には、そのような服から注意してチェックすることができるでしょう。
毛羽立ちができやすいアイテム、毛羽立ちができやすい素材、毛羽立ちができやすい部分を知っておくと良いでしょう。
毛羽立ちはどうして発生するの?
毛羽立ちやすい服についてご説明する前に、毛羽立ちはどうして発生するのかご説明しておきますね。
これを理解しておくと、毛羽立ちやすい条件がわかりやすくなるでしょう。
服の表面が毛羽立つ原因は「摩擦」です。服同士が擦れたり、洗濯の時に他の服を擦れたり、リュックサックや椅子などの物と擦れるなど、様々な摩擦により、服の繊維が毛羽立てくるのです。
この毛羽立った毛が集まり絡まると毛玉になります。毛羽立った状態をそのままにしておくとやがて毛玉になるというわけですね。
このような毛羽立ちの発生を頭に入れておくと、毛羽立ちやすい服をチェックするときに役立つでしょう。
毛羽立ちやすい素材
ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、毛羽立ちやすい素材とされています。
繊維が強いため、毛羽が発生しやすく、毛玉になりやすいのです。
一度毛玉になってしまうと、強い繊維なのでほどけなくなるイメージですね。
他の素材と混紡されることで、さらに毛羽ちやすくなる傾向にあります。
綿、毛、ウール素材が多く入ったニットなどは、比較的毛羽立ちにくいものが多いです。
毛羽立ちやすいアイテム
毛羽立ちやすい服と言えばニットやセーターが思い浮かぶでしょう。
特にざっくりと大きな編み目のローゲージニットは毛羽立ちやすいです。
その他、スウェットパンツやトレーナー、コートやジャケットなども毛羽立つことが多いので要注意です。
毛羽立ちができやすい部分
基本的に摩擦がおきやすい部分に毛羽立ちができやすいと考えてください。
トップスなら脇の部分、パンツなら内もも部分ができやすいでしょう。
また、小さいお子様を抱っこするママならお腹や胸の部分、いつもリュックを背負って出勤する方は背中部分、デスクワークの方は袖の部分なども毛羽立ちやすくなりますね。
あなたの一日の動きをイメージして擦れやすい部分をチェックすると良いでしょう。
このように、毛羽立ちやすい素材、アイテム、部分を把握しておくと、意識的にチェックできるようになるでしょう。
ポイントは、「高い服だから毛羽立たない、安い服だから毛羽立つ」わけではないということです。
同じ素材なら、高い服のほうが毛玉になりにくいものが多いですが、一概には言えません。
値段ではなく、その服の状態を見て判断することが大切です。
それでは、実際にどのような毛羽立ちの状態になったら、捨てる判断をすべきなのでしょか。
次の章では、毛羽立ちのある服を捨てる基準について考えていきたいと思います。
毛羽立ちの状態をチェックして捨てると判断する
毛羽立ちやすい素材、アイテム、部分を把握しておくことで、毛羽立ちを見逃さずにチェックすることができるでしょう。
それでは、そのような毛羽立ちが見られた場合、どの程度なら捨てるべき、どの程度ならまだ捨てなくてもいい状態なのでしょうか。そこが重要ですよね。
毛羽立ちの状態はネットで調べても、写真の映り方によって変わるので、ちょっとわかりにくいですよね。
そこでおすすめしたい判断基準は「お手入れしてみて改善するなら残しておく」「お手入れしてみて改善されないなら捨てる」です。
毛玉取り器、ハサミでお手入れしてみましょう。
毛玉取り器で毛羽立ちを取り除いてみる
まずは、毛玉取りの定番「毛玉取り器」を使ってお手入れしましょう。
毛玉になる前の状態の毛羽立ちでも、毛玉取り器で取り除くことができます。
毛玉取り器は100円ショップでも購入することができますので、一つ持っておくと便利ですよ。
ハサミで毛羽立ちを切ってみる
毛玉取り器がない、買うのが面倒という方は、ハサミで切ってもOK。
ただし、毛玉取り器のように一気にガーっとするのではなく、一つずつ慎重にハサミで切っていく作業になるので、ちょっと手間はかかります。
このような方法で、毛羽立ちをきれいに取り除いてみてください。
この時点で、きれいにならない場合は、捨てるべきと判断しましょう。
きれいになった場合でも、その後まだすぐに毛羽立ちが出る可能性もあります。
きれいな状態にしてから数回着て、数回洗濯してみてください。
それでも毛羽立ちも毛玉もない状態なら、捨てずに取っておくと判断しましょう。
数回着たり洗濯して再び毛羽立ちが目立ってきた場合は、捨てると判断するのが賢明です。
「毛羽立ったら、その都度毛玉取り器やハサミでお手入れすればいいんじゃない?」と思うかもしれませんね。
でも、毛羽立ちを取り除くているということは、服自体がどんどん減っている状態なのです。
毛羽立ちや毛玉を何度も取っていると、服は薄くなり、ヨレヨレになってくるでしょう。毛羽立ちはなくなっても、着古した印象になってしまうのです。
改善が見られない状態の服は、寿命であると判断して捨てることをおすすめします。
毛羽立ちのある服を効率よく断捨離する5ステップ
ここまで、毛羽立ちのある服の状態の見極め方についてご説明してきました。
まず、毛羽立ちやすい素材、アイテム、部分を把握した上で意識的にチェックすることが大切です。
毛羽立ちがある場合は、毛玉取り器やハサミでお手入れしてみましょう。
その後、数回着てすぐまだ毛羽立ちが出てしまった場合は、捨てる服と判断するのが賢明です。
それでは、具体的にどのような流れで断捨離するとスムーズにいくのでしょうか。
断捨離するタイミングは人によって色々ですが、毛羽立ちの状態を見逃さずに捨てるためには、衣替えの頃がいいでしょう。
衣替えに断捨離するメリットは、こちらの記事「断捨離は衣替えにするとベストな理由」で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ワンシーズン着た服は、毛羽立っているものが多いはずです。
以下のような流れで進めると効率よく断捨離できるでしょう。
上の章でご説明した「毛羽立ちができた服は捨てるタイミングを逃しがち」の問題として以下4つが挙げられました。
- あまり目立たないから
- 毛玉にならなければOKだと思うから
- 高かった服はすぐに捨てられないから
- お気に入りの服はすぐに捨てられないから
この問題を解消しながら断捨離する方法を考えていきたいと思います。
1 ステップ:毛羽立ちやすい服を出してみる
上の章でご説明したように、毛羽立ちやすい素材、アイテムをクローゼットやタンスから全て出してみましょう。
ポリエステルやアクリルなどの化学繊維の服、ざっくりニット、セーター、スウェットパンツやトレーナー、コートやジャケットなどを全て床の上に並べていきます。
2 ステップ:毛羽立ちの状態をチェックする
床の上に並べた服を1枚ずつ手にとり、毛羽立ちの状態をチェックします。
上の章でご説明したように、脇の部分、内もも部分、胸、お腹、背中、袖など、あなたが普段擦れやすい部分はどこか考えながらチェックしてくださいね。
このように意識的にチェックすることで、「あまり目立たないから」「毛玉にならなければOKだと思うから」と毛羽立ちを見逃すことを防ぐことができるでしょう。
3 ステップ:毛羽立ち部分をお手入れする
床に出した服のうち、毛羽立ちがなかった服はそのまま収納場所に戻しましょう。
毛羽立ちがある服は、毛玉取り器、ハサミでお手入れをします。
この時点がきれいに改善できない服は、重度の毛羽立ちの状態と判断できますね。
そのまま毛玉になってだらしない状態になるだけなので、捨てると判断し、ゴミ袋に入れておきます。
きれいな状態になった服は、その後数回着てみてください。
4 ステップ:改善されない服は捨てる、改善された服は着てみる
数回着てみて、またすぐに毛羽立ちが目立ち始めた服は、何度お手入れしても無駄でしょう。捨てる服と判断してゴミ袋に入れていきましょう。
毛羽立ちが改善された服は、軽度の毛羽立ちの状態だったと考えられますね。
きれいな状態で着続けることができるので、残す服と判断しましょう。
5 ステップ:改善されない服は捨てるor寄付する
最後のステップは、毛羽立ちの状態の服を処分する方法です。
毛羽立った服を捨てるタイミングを逃してしまう原因は、「高かった服はすぐに捨てられないから」「お気に入りの服はすぐに捨てられないから」という気持ちがあるからです。
この気持ちを軽減するためには、「寄付」という処分方法がおすすめです。
もちろん面倒な場合はゴミ袋に入れて自治体のゴミとして捨てても良いでしょう。
でも、毛羽立った程度の服であれば、まだリユースできる場合もあります。
ユニクロやH&Mなどの店舗では、古着回収ボックスを設定していて、古着を簡単に寄付することができます。
断捨離した服を寄付する方法は、こちらの記事「断捨離した服を寄付する方法」で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
このような流れで毛羽立ちの目立つ服を的確に、効率よく処分できるでしょう。
繰り返しになりますが、毛羽立ちのある服は、どんなに素敵な服でもだらしなく、みっともない印象になってしまいます。
そんな服を常にチェックして捨てていくことで、いつも清潔感のある洗練されたおしゃれができるようになるでしょう。
毛羽立ちがでてきた服はお手入れをしてもダメなら捨てましょう
今回は、毛羽立ちが目立ってきた服の状態の見極め方、捨て方について考えてきました。
毛羽立ちとは繊維の摩擦によって生まれるもの。できやすい服や、素材を知り、意識してチェックしておくことが大事です。
その上で毛羽立ちが気になる服は、まずお手入れをしてみましょう。
お手入れをしても改善されない服は、服の寿命だと諦めて捨てるのが賢明ですね。
毛羽立ちができた服はとても着古し感が出てしまうので、せっかくのおしゃれが半減してしまうでしょう。
タイミングを逃さず断捨離して、いつも清潔感のあるコーディネートを心掛けたいですね。