クローゼットにもタンスにも大量の服があるのに着る服はないという状態に陥っている方は多いでしょう。
それは着ないのに捨てられない服がたくさんあるからですよね。
体型や年齢に合わなくなり着なくなった服でも「また着る機会があるかな」と思うと捨てられないもの。
また、「売るべき?捨てるべき?」と処分方法に迷ってしまうことも、断捨離がうまく進まない原因といえます。
そこで今回は、着ない服の状態を見極めてスムーズに断捨離する方法を考えたいと思います。
断捨離した服を売る方法と捨てる方法のメリットデメリットも解説しますので、あなたにとって納得できる処分方法が見えてくるでしょう。
着ない服を見極めて手放すことで、着たいと思う服だけを残し、活かしていくことができます。
新しい服を買わなくても、断捨離するだけでおしゃれが磨かれていくでしょう。
着ない服でもまだ着れる状態の服は捨てられない。見極めが難しい3つの理由
着ない服は不要な服だから捨てようと思うでしょう。
でも、状態によって捨てられない服が多いんですよね。
明らかに着れない状態の汚れや穴が開いてしまった服などは、諦めて捨てることができるでしょう。
でも、着ない服でも、それほど劣化しているわけじゃない服は捨てられません。
体型や年齢に合わない服でもきれいな状態の服は、まだ着れるのにもったないと思ってしまいますよね。
着ない服なのに、いざ捨てるとなると見極めが難しいのです。
見極めが難しい4つの理由を見ていきましょう。
多少劣化した状態の服でもまだ着れると思うから
穴が開いたり、目立つ汚れがあったり、ボタンが紛失した服などは、そもそも着る、着ないに関係なく、もう着れない状態の服ですよね。
そのような服は十分着たと納得して手放すことができるでしょう。
でも、ちょっとシミがついただけの服や、毛羽立ちがある程度の劣化した服は、まだまだ着れるからもったいないと思ってしまい捨てられないのです。
部屋着にすればまだまだ着れる!と思って保管している方もいるかもしれませんね。
体型と合わなくなった服でもまだ着れると思うから
完全にサイズアウトした服は諦めて捨てることができるでしょう。
でも、少し体型と合わなくなった程度の服は「まだ着れるかな」と思ってしまいます。
ちょっと太ってきつくなったジーンズも、履くことができればギリギリOKと判断するでしょう。
逆にダイエットして痩せたためにちょっとブカブカになった服でも、ダボっと着ればいいかなと思うと、捨てるのがもったいなくなってしまいます。
年齢や流行とズレた服でもまだ着れると思うから
ワンシーズン前まではお気に入りだった服でも、1年ぶりに着たら何かしっくりこない…ということがありませんか?
年齢とともに体のラインや顔の印象はいつの間にか変わっています。
だから、若い頃の服が合わなくなってくるものなのです。
さらに、去年まではトレンドアイテムとして着ていたけど、今年は古臭さがある場合もありますよね。
このような、年齢や流行とズレは服は、どんどん「着ない服」となっていくでしょう。
でも、致命的な難点がない状態だと、「まだ着る機会もあるはず」と思って捨てられないですよね。
売るか捨てるか処分方法に迷うから
着ない服なのになかなか断捨離できないのは、処分方法に迷うからという理由もるでしょう。
断捨離した服は、ゴミとして捨てるか、リサイクルショップなどに売るという2つの方法で処分するのが一般的です。
着ない服なら捨ててしまっても良いと思う一方で、せっかく買った服を捨ててしまうのはもったいないから売りたい気持ちもありますよね。
断捨離した後の服の処理がハッキリしないと、なかなか断捨離に着手することができません。
このように、「多少劣化した状態の服」「体型と合わなくなった服」「年齢や流行とズレた服」は、どんどん着ない服となりタンスの肥しになっていくでしょう。
でも、どうしても着れない状態ではないので、捨てられないのです。
このような服を潔く捨てるためには、「捨てるべき状態」を知り、1枚1枚見極めていくことがコツになります。
さらに、「売るor捨てる」という処分方法を決めておけば、断捨離はスムーズに進むはずです。
次の章で詳しくご説明していきましょう。
着ない服だけど捨てられないなら「捨てるべき状態」を見極めることが大事
様々な理由から、着ない服だけど捨てられない状態の服があるでしょう。
完全に着れない状態ではないので、ついつい捨てるタイミングを失い、タンスの肥しとなってしまうのです。
だから、着たいと思うおしゃれな服があっても、着ない服がギュウギュウに詰まって邪魔をするために、活かしきれていないでしょう。
そのような着ない服を潔く捨てるためには「捨てるべき状態」を決めて、1枚ずつ見極めていくことが大切です。
何となく「着ない服を捨てよう」というのではなく「〇〇の状態の着ない服は捨てよう」と判断した方が捨てやすいですよね。
上の章でご説明したように、着ない服だけど捨てられない状態の服は「多少劣化した状態の服」「体型と合わなくなった服」「年齢や流行とズレた服」。
これを見極めるためには、以下3点を見極めると良いでしょう。
- 劣化した状態
- あなたとマッチしなくなった状態
- 流行とマッチしなくなった状態
詳しくご説明していきたいと思います。
劣化した状態の服を見極める
着ない服を捨てられない理由は「多少劣化した状態でもまだ着れると思う」からです。
劣化した状態の服を見極めるのは意外と難しいんですよね。
コーヒーをこぼして汚してしまったシャツ、転んで破けてしまったジーンズなど、明らかな理由があって汚したり壊してしまった服は捨てることができます。
でも、シミや毛玉のような劣化は、明らかな理由はなく、徐々に現れていくでしょう。
少しずつ劣化していくので、毎日着ているとその劣化のひどさに気付かないことが多いのです。
だからこそ、「〇〇になった状態は捨てるべき」とルールを決めておきましょう。
ヨレヨレになった服
ヨレヨレになった服はみっともない印象や、野暮ったい印象になってしまいます。
今着ない服なら、この先も着ることはないでしょう。
見極めるポイントは新しい服と比較することです。
最近買った服を着て鏡の前に立ってよく見てください。
次にヨレヨレになってきた服を着て同じように見てみます。
新しい服と大きな差と感じる服は、完全に劣化した状態と判断し、捨てる服としましょう。
ほつれや穴がある服
多少のほつれや穴が開いていても「これくらいなら目立たないし大丈夫かな」と思うかもしれませんね。
でもほつれや穴があって、かつ今は着ていない服の場合は、この先も着ることはまずないでしょう。
もし着たいならほつれや穴を修復して着ているはずだからです。
その努力をするほどの服ではないと判断して捨ててしましょう。
毛玉や毛羽立ちがある服
毛玉が毛羽立ちは、徐々にできていくので気付きにくいですよね。
毛玉取り器やハサミで切って取ることができるので、一度お手入れしてみましょう。
きれいに取れたら、その後、数回着てみてください。もし再び毛玉や毛羽立ちが出てきた場合は、もう寿命がきた状態と判断して捨てるのが賢明です。
劣化した服の状態として多い毛玉と毛羽立ちについては、こちらの記事「毛羽立ちを見極めて断捨離する方法」「毛玉の状態の服はどうするべき?」で詳しく解説したいと思います。
シミや黄ばみがある服
ちょっとくらいシミや黄ばみがあっても、気にならない程度なら捨てるのはもったいないと思いますよね。
でも、シミや黄ばみは着ない状態で保管し続けると、さらにひどくなり、最悪の場合はカビの原因になることもあります。
でも、洗濯してきれいになるなら捨てる必要はありません。
部分用洗剤を使って漬け置きして、きれいに洗濯してみましょう。
それで汚れが落ちればOK。落ちない場合は劣化した状態と判断して捨てることをおすすめします。
このように、劣化して捨てるべき服の状態を具体的に決めておくことで、1枚ずつ効率よくチェックできるでしょう。
それほど汚れがひどくないのに捨ててしまった、汚れがひどいのにずっと捨てられないということがなく、的確に捨てることができるはずです。
あなたとマッチしなくなった状態の服を見極める
着ない服を捨てられない理由は「体型と合わなくなった服でもまだ着れると思う」「年齢と合わなくなった服でもまだ着れると思う」からです。
これを解消するためには、あなたとマッチしなくなった状態の服を見極めること。
年齢、好み、サイズなど様々な角度から見ていきましょう。
年齢にマッチしなくなった服
服の状態は変わらなくても、あなたの体型や肌や髪質は変化し続けます。
だから、年齢にマッチなくなった服は、まだ着れる状態であっても捨てるべき服と言えるのです。
見極めるポイントは、着てみること。
手に取って、まだ着れるかなと思う服でも、着てみると若作りに見えてしまう場合があります。
若い頃と違った印象に見えてしまうなら、年齢的に合わなくなった服です。
今着ない状態なら、今後も着ることはないので、捨てることをおすすめします。
体型にマッチしなくなった服
ちょっと窮屈になった服や、逆に痩せてちょっとブカブカな状態になった服は、そのうちまた着るかもしれないと思うと、捨てることができません。
確かに、これから痩せたり太ることでフィットすることあるでしょう。
でも、その頃にはその服は流行遅れになっていたり、年齢的に着るのは難しくなっている可能性が高いのです。
この場合も、必ず着てみることが重要です。
着てみて窮屈に感じる服、ブカブカに感じる服は、捨てる状態の服だと判断するのが賢明です。
このような服は、「今は着なくてもそのうち着るかも」と思っても、今後着る可能性は極めて低いです。
着る機会があったとしても、若作りになったり流行遅れになってしまうので、決しておしゃれに着こなすことはできません。
服の寿命がきた状態だと判断して、潔く手放していきましょう。
流行とマッチしなくなった服の状態を見極める
着ない服を捨てられない理由は「流行と合わなくなった服でもまだ着れると思う」からです。
今着ななくても、そのうち流行がきたらまた着れるかも、ベーシックなデザインだからまだ着る機会があるかもしれないと思うかもしれません。
しかし、ワンシーズンごと服の流行は移り変わっていて、ベーシックアイテムでも少しずつ変化しているのです。
今着ていない流行遅れの服は、この先もタンスの肥やしになるだけと判断して捨てていきましょう。
判断するポイントは、今の最旬ファッションと比べて古臭さを感じるか、ということ。
おすすめの方法は、その服を着て洋服ショップに買い物に行ってみることです。
売り場にある新しい服と比較して、古臭さを感じる場合は、捨てるべき状態でしょう。
逆にあまり違和感がないなら、まだあと1~2シーズンは着れるかもしれませんね。
このように、「劣化した状態」「あなたとマッチしなくなった状態」「流行とマッチしなくなった状態」の服は、具体的な見極めポイントを考えると、捨てる決断がしやすくなるでしょう。
しかし問題は、手放す決断をした服の処分方法です。
次の章では「捨てるべきか」「売るべきか」の問題について考えていきましょう。
着ない服は売る?捨てる?それぞれの処分方法を比較解説
断捨離が億劫になる要因のひとつは、着なくなった服を捨てるか売るか迷うからですよね。
処分方法が決まれば、断捨離はとてもスムーズになるでしょう。
売る場合、捨てる場合、それぞれにメリットデメリットがあるため、まずはその違いを比較することが大事です。
そのうえで、自分にとってメリットが多い処分方法はどちらなのか考えるとよいでしょう。
2つの処分方法のメリットデメリットを下表にまとめましたのでご覧ください。
着ない服を断捨離して捨てる場合 | 着ない服を断捨離して売る場合 | |
メリット | ・ゴミとして出すだけなのでシンプル ・すぐに処分できる ・人とやりとりする必要がない |
・罪悪感が薄れる ・高く売れる場合もある ・新しい服を買う資金が作れる ・断捨離のモチベーションアップになる |
デメリット | ・罪悪感がある ・多いと一気に捨てられない場合がある |
・手間と時間がかかる ・売れない場合もある ・売る方法に迷う |
それでは、それぞれのメリットデメリットを解説していきましょう。
「捨てる」魅力は簡単にすぐに処分できるところ
捨てる方法の一番のメリットは、ゴミとして出すだけなのでシンプルで簡単というところ。
買取ショップに持ち込んだり、査定を依頼するなどの手間は一切ありません。
思い立ったら、すぐにゴミ袋に入れて捨てられるところが魅力ですね。
また、買取ショップのスタッフとやり取りなどもないので、誰ともかかわらずに気軽に処分できるメリットもあります。
しかし一方で、捨てるということに対する罪悪感が一番のデメリットといえるでしょう。
高かった服、お気に入りだった服は、いざ捨てようと思っても躊躇して「やはり取っておこう」となってしまうかもしれません。
また、自治体によっては一度にゴミに出せる量が決まっていますので、大量にある場合は何度かに分けて処分する場合もあることを覚えておきましょう。
「捨てる」方法が向いている人は?
着ない服を断捨離する場合、以下のような方は「捨てる」ほうが向いているといえます。
- とにかく一気に処分したい
- 人と関わらずに処分したい
- 手間をかけずに処分したい
- 罪悪感なく捨てる自信がある
- 売ってお金にしようという気持ちはない
このような方は、売るよりも捨てるほうが、楽に断捨離ができるでしょう。
捨て方がわからない、分別方法がわからないという方は、こちらの記事「断捨離した服を捨てる時は何ゴミに分別すべき?」をご覧ください。
断捨離した服をゴミに捨てる方法について詳しく解説しています。
「売る」魅力は罪悪感が薄れて、資金が作れるところ
売る方法の一番の魅力は、罪悪感が薄れることでしょう。
ただゴミに出すのではなく、他の誰かに着てもらえると思うと手放しやすくなるはずです。
また、ものによっては高価買取が期待できることもあります。
新しい服を買う資金作りになると思うと、断捨離のモチベーションアップになるでしょう。
ただし、売るためには手間と時間がかかります。
また、状態が悪い服やファストファッションの服などは売れない可能性もあります。
断捨離したのに、なかなか服が家からなくならないという可能性もあることは覚えておきましょう。
さらに、最近は断捨離ブームの影響で多くの買取業者がありすぎて選ぶのが大変というデメリットもあります。
「売る」方法が向いている人は?
以下のような方は、断捨離した服を「売る」ほうが向いているでしょう。
- 処分することに罪悪感がある
- 新しい服を買う資金がほしい
- 自分の服がどれくらいの買取額になるか興味がある
- 手間がかかっても賢く売ってお金にしたい
- まとめて処分するのではなく、少しずつ処分したい
このような方は、捨てるのではなく、売る方法を検討するとよいでしょう。
買い取り業者を探すのが面倒という方は、当サイトおすすめの買取ショップをチェックしてみてくださいね。
こちらの記事「失敗しない買取ショップの選び方」「当サイトおすすめ!高価買取が期待できるショップのご紹介」が参考になるかと思いますのでぜひご覧ください。
このように、着ない服の処分方法に迷う場合は、「捨てる」「売る」のメリットデメリットを考慮するとよいでしょう。
こちらの記事「断捨離した洋服は捨てるべき?売るべき?」ではさらに詳しく「捨てる」「売る」に関する比較解説をしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
着ない服が捨てられないなら状態を見極めるルールを決めること、状態の良い服は売ることがおすすめ
今回は、着ないのに捨てられない服の処分方法について考えてきました。
服は買うよりも捨てる時が難しいもの。
ちょっと劣化しただけの服や、ちょっと流行遅れになっただけの服は、なかなか捨てることができないですよね。
そこで今回は、捨てるべき服の状態を考え、それに沿って断捨離する方法をご紹介してきました。
劣化した状態、今のあなたにマッチしなくなった状態、今の流行に合わなくなった状態の服は捨てるべきと判断してどんどん捨てていきましょう。
もったいないという罪悪感を軽減するためには、買取サービスにまとめて売るという選択肢もあります。
状態の良い服の場合は高価買取も期待できるので、罪悪感もなくなり、お小遣いも稼げるという一石二鳥です。
着ない服は保管しておいてもメリットはありません。ぜひ効率の良い方法で、賢く断捨離していきましょう。