「服はたくさんあるのに着る服がない」というお悩みのある方は多いですよね。
でも、服を減らそうと断捨離してみると、なかなか捨てられないもの。
減らすどころか、また無駄な服を買ってしまいどんどん増えてしまう…となってしまうんですよね。
捨てられない理由は、その服をあまり着ていないことが考えられます。
着ていない服を捨てるのはもったいない感じがするから、捨てられないのではないでしょうか。
そこで今回は、断捨離で上手く服を捨てるために「服を着倒す」ことに注目してみたいと思います。
実は、着倒した服は、とても捨てやすいもの。
だから、全ての服を着倒すことができれば、その後の断捨離はすごく楽になるはずです。
着倒す服のメリット、着倒す服を残すための断捨離方法をご紹介していきたいと思います。
これがわかれば、もう「もったいないから捨てられない…」と思わなくなり、断捨離が楽しくなるでしょう。
断捨離が上手くいかない!捨てられないのは着ていない服だから
あまり好きじゃないデザインの服、サイズ感が合わない服、着心地が悪い服など、「もう必要ないから断捨離して捨てようかな」と思う服はたくさんあるでしょう。
そのような不要な服を全て捨ててしまえば、本当に必要な服だけに囲まれて気持ちよく暮らすことができます。
でも、いざ捨てようと思うとなかなか捨てられない。
その理由は「あまり着なかった服」だからではないでしょうか。
- 高かったのにほとんど着なかった服
- 買ったばかりなのに全然着ていない服
このような服は、たとえデザインやサイズや着心地がイマイチでも「もったいない」と思って捨てられないのです。
人は、損をすることに非常に敏感。だから、ちょっとでも損をしそうになると、それを阻止しようとします。
だから、今のあなたに必要ない服だと思っても、捨てたら買ったお金を損することになりそう…心の奥で思ってしまい、捨てられないのです。
着ていない服はコスパが悪いから捨てられない
買ったお金が戻ってくることはないので、実際には購入後にお金を損することはありません。
でも、たくさん着た服と全然着ていない服は、同じ値段でもコスパの良し悪しは変わってきますよね。
例えば、1万円の服を例にしてみます。
1シーズン週に2回、3年着ているトップスだったとしましょう。2回×4週×3ヵ月×3年=72回着たことになります。
1回あたりのコストは10,000円÷72回=約138円です。
それでは、1シーズンに1回、3年着ているワンピースだったとしましょう。
1回あたりのコストは10,000円÷3回=約3,333円になりますね。
ちょっと極端な例ではありますが、1万円のトップスはコスパが良く、1万円のワンピースはコスパが悪いことがわかります。
同じ1万円の服でも大幅にコスパが違うことになります。
そしてこの場合、1万円の週に2、3回着たトップスは「たくさん着たから捨ててもいいかな」と思えても、1万円の1シーズン1回しか着ていないワンピースは「あまり着ていないから捨てたくない」となってしまうのです。
つまり、何度も着て「着倒した服」は非常に捨てやすいのです。
着倒す服はたくさんあれば、断捨離はすごく楽になるでしょう。
さらに着倒す服が多いと、良いものだけを買うようになるので無駄遣いが減ったり、いつも今着たい服が着れるなどのメリットもあるんです。
次の章では、着倒す服のメリットをご説明していきます。
着倒す服はメリットが多い!断捨離、節約、センスアップに効果的
服が捨てられないのは、その服をあまり着ていないから。
せっかくお金を払って買った服なのに、あまり着ずに捨てたらもったいない感じがしますよね。
罪悪感があるから捨てることができません。
逆にボロボロになるまで着倒した服なら、心穏やかに捨てることができるでしょう。
さらに着倒す服が多いと、良い服だけを厳選して買うようになるので、「とりあえず安いからいいか」と無駄遣いすることがなくなる節約効果も期待できます。
さらに、いつも「今着たいと思う服」を着ることができるので、満足度の高いコーデばかりになり、センスアップの効果もあるのです。
着倒す服のメリットについて詳しく見ていきましょう!
1 着倒す服のメリット:捨てやすいから断捨離がスムーズになる
まずは、断捨離する上での心理的メリットからです。
着倒した服は、捨てやすいというメリットがあります。
服を購入した時のお金は戻ってくるものではないのですが、あまり着ていない服は元が取れていない感じがするので、もったいなくて捨てられません。
また「全然着ていないのにかわいそう…」という服への気持ちもありますよね。
着倒した服は、購入価格に関係なく「元が取れるまで着倒した!」という充実感があるので、気持ちよく手放すことができます。
服に対しても、しっかり愛情を注いだという満足感があるので、お別れしやすくなります。
2 着倒す服のメリット:無駄遣いが減って節約ができる
着倒すことを前提に服を選ぶと、予想以上に慎重になることがわかると思います。
本当に好きな服じゃないと着倒すことができないからです。
着倒すためには、毎日着たくなるような「デザイン」「シルエット」「着やすさ」などを考えて買うようになるでしょう。
だから、「安いからとりあえず買っておこう」のように服を買うことがなくなります。
無駄遣いが減り、節約的になるというメリットがあるのです。
毎シーズンごとの服代がぐんと少なくなるでしょう。
3 着倒す服のメリット:コスパが良い服ばかりになるので節約になる
着倒す服ばかりになると、どの服もコスパが良い服になっていきます。
同じ5,000円の服でも、シーズン中に数回しか着ない服と、週1回ペースで着る服ではコスパの良さが全然違いますよね。
コスパが悪い服ばかりだと、無駄に服代を使っている状態になってしまいます。
着倒す習慣がついてコスパが良い服ばかりになれば、節約効果は確実にアップするでしょう。
4 着倒す服のメリットメリット:良質の服を着るようになるのでセンスが良くなる
着倒すことを前提に服を選ぶと、慎重に服を選ぶことになることをご説明しました。
これにより無駄遣いが減ると同時に、良質な服だけを厳選して選ぶことになるので、センスが磨かれていくメリットもあるのです。
妥協して服を買わなくなることで、洗練されたおしゃれを確立していけるでしょう。
5 着倒す服のメリット:いつも「今着たい服」を着れるのでおしゃれが楽しくなる
着倒す服は、何シーズンもクローゼットにはいません。
1つ目の理由は、1シーズンに何度も着るので、単純にすぐにボロボロになるから。
2つ目の理由は、納得して手放せるからです。
だから、着倒す服ばかり持っていると、回転がすごく早くなります。
つまり、いつも「今着たい服」だけを着れるということです。
「10年前の服だけどあまり着てないから捨てられないな…」という時代遅れの服がたくさんあってもテンションは上がりません。
服は鮮度が大事です。
いつも、旬な服に囲まれておしゃれがすごく楽しくなるでしょう。
飽きっぽい人にもおすすめです。
このように、着倒す服には、メリットがたくさんあるのです。まとめると以下になります。
- 捨てやすいから断捨離がスムーズになる
- 無駄遣いが減って節約ができる
- コスパが良い服ばかりになるので節約になる
- 良質の服を着るようになるのでセンスが良くなる
- いつも「今着たい服」を着れるのでおしゃれが楽しくなる
断捨離がスムーズになり、節約もできて、おしゃれの質も楽しさもアップする。
一石二鳥以上の効果がありますね。
バーゲンで半額の服を見つけると、それほど好きじゃないと思っても「あれば着るかな…」くらいの気持ちで買う時がありませんか?
それではなく「着倒すまで着れる服」だけを選べば、断捨離も節約もセンスアップも叶うでしょう。
でも、問題は今ある服を着倒していない服をどうするか、ですよね。
今後買う服は、着倒す服を買うとして、今ある服もなんとかしなければなりません。
そのためには、着倒しやすい服だけを残し、それ以外は断捨離して捨ててみましょう。
そうすれば、今後の断捨離はきっとスムーズになります。
次の章では、着倒す服を残す断捨離方法について解説していきます。
断捨離して着倒す服だけを残すための4ステップ
断捨離して服が捨てられないのは、ほとんど着ていないから。
もったいないという気持ちがあるから捨てられないのです。
だから、着倒せる服だけを持っていれば、シーズンの終わりに着倒した服を捨てていけば良いのでとてもスムーズになります。
でも、その状態にするためには、一度今ある「ほとんど着ていない服」を断捨離する必要があります。
そのためにおすすめな断捨離方法をご紹介していきましょう。
1 ステップ:着ている服、着ていない服に分ける
クローゼットやチェストから服を出して一ヵ所に集めます。
そして、着ている服と、着ていない服に分けていきましょう。
1シーズンに1回も着ていない服は着ていない服とするといいですね。
2 ステップ:あまり着ていない服の理由を考える
ノートとペンを用意してください。
そして、着ていない服の理由を考え、ノートに書いていきます。
例えば以下のように書き出してみましょう。
- 花柄のスカート→合わせるトップスがないから着ていない
- 細みのジャケット→窮屈だから着ていない
- トレンドのワイドパンツ→スタイルが悪く見えるから着ていない
このように、着ていない理由を書き出していきます。
「このような服は着倒せない服」という情報としてノートに残しておくのです。
そして「着倒すほど着たい服ではなかった」と理解して、潔く捨てましょう。
ただ捨てるのはもったいないと思っても、今後のあなたの「着倒す服」の参考になると思えば、少し気が楽になるはずです。
失敗は成功のもと、ということですね。
3 ステップ:着倒す服を残す
次は、着ている服から、着倒す服を残していきます。
着倒す服の条件は以下4点になります。
着回しやすい服
着回しにくい服はコーディネートしにくいので、あまり着る機会がありません。
多くのアイテムと合わせることができる、着回しやすい服なら、頻繁に着ることができるでしょう。
丈夫な服
すぐにシワになってしまう服、ヨレヨレになってしまう服だと、数回着ただけで「ちょっとだらしないから着れないかな」となってしまいます。
シワになりにくく、洗濯してもヨレヨレにならない丈夫な服を選ぶことも大事です。
着やすい服
どんなにデザインが好きな服でも、窮屈だったり、ブカブカすぎるとあまり着たい気持ちにならないですよね。
ヘビロテ服は着やすい服が多いでしょう。
着倒すためには、とにかく着やすく、毎日着たいと思えることが大切です。
特徴的すぎない服
奇抜な柄の服、カラフルな服など、特徴的すぎる服は、頻繁に着るのは躊躇してしまいます。
特徴的な服は周りの人の記憶に残りやすいので、頻繁に着ていると「いつもあの服を着ている」と思われる心配があるからです。
着倒すためには、毎日着ても違和感がないようなものがベストです。
あなたらしい服
最後におさえるべき点は、あなたらしい服ということです。
ちょっと自分の好みじゃないけど、最近の流行りだから着ている服、周りから評判が良いから着ている服ってありますよね。
そのような服は、たまに着る機会はあっても、頻繁に着ることは少ないです。
着倒すためには「これは私らしい!」と思えることが大切。
あなたらしい服の基準がわかりにくい時は「ときめき服」を選んでみてください。
こちらの記事「ときめき服を残す方法とは」が参考になるかと思いますので、ぜひご参考ください。
この4点をおさえていれば、1シーズンに何度も着ることができるでしょう。
4 ステップ:迷う服は保留にしておく
「あまり着ていないけど捨てたくない」「頻繁に着ているけど、今後着倒す服にはならなそう」など迷う服があれば、一旦保留にすることも大事です。
あまり無理に何でも捨てようとすると、断捨離はリバウンドしてしまうもの。
捨てたストレスで、また無駄な服を衝動買いしてしまったら意味がありません。
迷った服は、段ボールやボックスに入れて、保留しましょう。
ポイントは、他の服と一緒にクローゼットにしまわないこと。
一度収納してしまうと、その存在を忘れてしまうからです。
クローゼットの前や玄関など、あえて目につくところに置いておき、期間を決めて捨てるようにします。
1週間、1ヵ月を時間を置いてみて、それでもやはり残したいと服は残し、捨てる決心がついた服は手放しましょう。
断捨離して着倒す服だけを残すための4ステップまとめ
断捨離する時の残す服の基準やルールは色々ありますが、この方法だと的確に着倒すことを前提にした服を残せるのでおすすめです。
特におすすめの時期は衣替えの時です。
1シーズン振り返ってみて「よく着た服」「全然着なかった服」に分けていくことができますね。
衣替えに断捨離をすると良い理由は、こちらの記事「服をスムーズに捨てることができるタイミングや時期はいつ?」でも色々な角度からお話していますので、よろしければご覧ください。
この方法で断捨離すれば、クローゼットの中には「着倒しやすい服」ばかりになります。
これによってどんな効果が生まれるかイメージしてみましょう。
おしゃれが楽しくなる
着倒すほど好きな服ばかりになるので、毎朝のコーデがスムーズになるでしょう。
今のあなたが着たいと思う服、厳選された良質な服ばかりなので、毎日「バッチリ!」と思える満足コーデが叶います。
節約になる
一度着倒す服ばかりのクローゼットにすると、今後服を買う時にも「本当に着倒せる服」だけ買うようになるので、無駄遣いや衝動買いが減るはずです。
断捨離の時にノートに書いた「着倒すほど着たい服ではなかった」情報も参考にすると尚いいですね。
どの服もコスパが良くなることで、節約効果もあるでしょう。
今後の断捨離が楽になる
断捨離は一度で終わりではありません。
衣替えの度、年に1回などのペースで断捨離するのがおすすめです。
でも、大変な断捨離も、一度着倒す服だけの状態にしてしまえば、今後はすごくスムーズになります。
着倒した服から順番に捨てていけばいいからです。
もう「あまり着ていないから捨てるのがもったいない…」ということにはならないでしょう。
断捨離して着倒す服だけを残すための4ステップのデメリット
ただし、この方法には一つ難点があります。
「着倒した服=納得して手放せる服」を前提にしてお話してきましたが、着倒した服の中には「思い出が詰まって手放せない服」もあるでしょう。
着倒した服だけど手放せない服はどうすればいいのか、というデメリットがあるんです。
もしそのような服があれば、2つの方法で対処してみてください。
1つ目は、きれいに写真に撮って思い出だけを残す方法。服専用のアルバムを作ってもいいですし、パソコンやスマホに思い出服のフォルダを作るだけでも良いでしょう。
最後にきれいに撮影すると少し気持ちの整理が付きます。あとは感謝の気持ちを持って手放しましょう。
2つ目は、思い出箱にしまっておくことです。
クローゼットにある着倒して着れなくなった服は、他の服の邪魔になってしまう存在です。
でも、思い出箱にしまって別の場所の収納しておくなら邪魔にならないでしょう。
きれいな箱は100均で買える箱などを準備して、きれいに保管しておくといいですね。
定期的に眺めて「そろそろ手放してもいいかな」と思った時は手放せば良いでしょう。
着倒す服だけ残しておけば、断捨離も節約もセンスアップも期待できるでしょう
今回は、断捨離する上でよくある「あまり着ていないから捨てられない…」という問題について考えてきました。
着ていない服を捨てるのはもったいないと感じるのは自然なことです。
これを防ぐためには、着倒すことを前提に服を持つこと。
服を買う時は、着倒せるほど好きな服だけを選ぶことが大事です。
さらに、今ある「あまり着ていない服」も今回ご紹介した4ステップで一度きれいに手放しましょう。
着倒す服を持つことで、断捨離がスムーズになるだけでなく、無駄遣いが減り節約的になったり、本当に好きな服だけを持つだけでおしゃれが洗練されてくるなど、メリットがたくさん。
あなたにとっても着倒す服はどんな服なのか考えてみてはいかがでしょうか。