断捨離ブームが再燃する中、どうやって断捨離を成功させようと試行錯誤している方が増えています。
そして多くの方が抱えている悩みが「服を捨てられない」ことです。
捨てようと思っても「まだ着れそう」「高かったから」「まだ新品みたいだから」など、様々な気持ちが邪魔をして捨てられないんですよね。
そこで今回ご提案したいのは、「捨てる服」ではなく「残す服」に集中して断捨離をしてみる方法です。
捨てることではなく残すことを基準に考えると、心穏やかに、そして効率よく断捨離することができるんです。
そして今回、その残す服の基準として参考にしたいのが片付けのカリスマ、こんまりさんのメソッドです。
「ときめくものを選んで残す」というこんまりメソッドなら断捨離がもっとスムーズになるでしょう。
服を捨てられない人の救世主とも言えるこんまりさんのメソッドを活かした断捨離方法について、詳しく解説していきたいと思います。
洋服断捨離が上手くいかないのは「捨てる服」だけに注目しているから
断捨離とは、「断=不要なものを断つ」「捨=不要なものを捨てる」「離=ものへの執着から離れる」という意味があることはご存知だと思います。
とにかく不要なものをどんどん手放すことで、ものに執着せずに身軽になって生きていこうという考え方ですね。
この断捨離の考え方通りに「不要なものだから捨てよう!」とサクサク選んで捨てていける方はいいんです。
でも、「不要なものだけど捨てられない…」と躊躇していまう方が大半ですよね。
それは、服を捨てようと思うとネガティブな気持ちがどんどん溢れてくるからなのです。
こんまりさんも、この断捨離の考え方にはちょっと抵抗があり、もっと穏やかに楽しく片付けをする方法を追求した結果、こんまりメソッドに辿り着いたのです。
捨てる服を選ぼうとすると「捨てられない」負のスパイラルに陥りやすい
最近着ていない服だから捨てようと思うと、同時に様々なネガティブな気持ちが溢れてくるでしょう。
「この服って、すごく高かったから捨てるのはもったいない」
「この服は旅行で着た服。捨てたら思い出も薄れてしまう…」
「この服、本当に捨てて大丈夫?着る機会があったら困らないかしら」
このように、捨てることに対してネガティブな気持ちがどんどん出てきてしまい捨てられないのです。
でも、「断捨離とは捨てること!」という意識も強いので、捨てられないことに対して「どうして自分は捨てられないんだろう…」と自己嫌悪も出てくるでしょう。
人の脳は刺激を求めると言われています。ネガティブなことは、ポジティブなことよりも刺激が強いため、脳はネガティブなことのほうに飛びついてしまうのです。
だから、捨てることに対してネガティブな気持ちになってしまうと、それはどんどん大きくなり負のスパイラルに陥ってしまいます。
このネガティブな気持ちが、断捨離をしようとするあなたにとって大きな障害になってしまうのです。
こんまりさんも、実は以前は「捨てよう」「捨てよう」という負のスパイラスに陥っていたんだそう。
「あれも捨てられる…」「これも捨てられる…」と、目線が厳しくなっていく自分に違和感を感じてきたのです。
そこで「いかに捨てるか」という考えから「ときめくものを残そう!」と考えだしたのが、有名なこんまりメソッドなのです。
こんまりメソッドについては、次の章で詳しく解説していきたいと思います。
こんまり流!「残す服」に注目する洋服断捨離は上手くいく!
断捨離で服が捨てられないのは「捨てる」ことに集中しすぎているからかもしれません。
断捨離は歯を食いしばって頑張る苦行ではありません。
好きなものだけに囲まれた幸せな生活を送るためにする片付けです。
だから、ネガティブな気持ちからポジティブな気持ちに切り替えていく必要があります。
しかし「何を捨てよう」「これも捨てなきゃ」「もっと捨てなきゃ」と、捨てることに集中しているとポジティブな気持ちは生まれてきません。
そこで「捨てる」から「残す」ことに考えてを変えてみることが大事なのです。
こんまりメソッドで残すのは「ときめく服」
そして、この「残す」断捨離方法をする上で参考になるのが、こんまりメソッドです。
こんまりメソッドとは、「こんまり」こと近藤麻理恵さんが提唱する「片づけをすることで、人生を変える」メソッド。
こんまりさんは、「人生がときめく片づけの魔法」がベストセラーになり、世界中から注目されている片づけコンサルタントです。
Netflixの『Tidying Up with Marie Kondo』が全米で大ブームになったことも話題になりましたね。
そんな世界的な片付けのカリスマのこんまりさんも、「捨てる」片付け術ではなく「残す」片付け術を提案しています。
「捨てられなくてもいいんだよ、残す服を選べば大丈夫」と断捨離に迷う人の背中をそってと押してくれるのがこんまりメソッドです。
さらに特徴は、残すものの基準を「ときめくかどうか」で選ぶことです。
難しいことは考えずに「ときめく服や残す」、それ以外の「ときめかない服」は捨てると考えると、断捨離はすごく楽になります。
「ときめく服」を決めるのはこんなに簡単
クローゼットの中から「捨てるための不要な服を選んでください」と言われても、なかなか進まないですよね。
では「残すためのときめく服を選んでください」と言われたらどうでしょうか。
ときめく服はどんどん選ぶことができると思います。
捨てる服を10枚選ぶのはすごく苦労しても、残す服ならあっという間に10枚選べるはずです。
これが、こんまりメソッドのすごいところなのです。
「ときめく服を残そう」と思うと、辛い断捨離がパッと明るいものになるでしょう。
残したい服を選ぶことができたら、それ以外の服はあなたにとって不要な服ですよね。
そのまスムーズに捨てることができるでしょう。
このように、こんまりメソッドを参考に捨てる服ではなく、残す服「ときめく服」に注目すると、断捨離はぐんと楽なものになるのです。
こんまりさんが世界的に有名になった理由は、ここにあるのですね。
捨てる服を選ぼうとすると、ネガティブな気持ちになり、目線も厳しくなってしまいます。
だから、断捨離が上手くいかないのです。
そうではなく、今ある服の中から大好きなものを選び、その服を大事にしていくと考えると、断捨離はとても楽なものに思えてくるでしょう。
でも、頭でイメージするだけでは服はなくなりません。まずは行動する必要があります。
「残す服を選ぶのはわかったけど、どんな手順でやればいいかわからない」という方もいるでしょう。
次の章では、こんまりメソッドも参考にしながら、おすすめの断捨離方法をご紹介していきます。
こんまりメソッドから学ぶ「ときめく服を残す」ための断捨離5ステップ
断捨離は「捨てること」ではなく「残すこと」と思考を変えることで、スムーズに服を束なせるようになります。
そのためには、ちょっとしたコツをおさえて断捨離するのがおすすめです。
まず、こんまりさんが提案する片付け5ステップを見ていきましょう。
- ステップ1:理想の暮らしをイメージする
片付いた後での理想の暮らしを考え、片付けの目的を明確にします。 - ステップ2:物の量を把握する
持ち物を全て収納場所から出して、自分の持っている物の量を把握します。 - ステップ3:「ときめき」を感じるか判断していく
一つ一つ手に取って、「ときめくもの」は残す、「ときめかないもの」は手放していきます。 - ステップ4:正しい順番で片付けていく
衣類、本類、書類、小物類、思い出品の順番で進めていくと、スムーズに判断できるようになります。 - ステップ5:全てのものを決まった場所に収納する
残すものが決まったら、すべて定位置を決めて収納していきます。
こんまりさんが提案するのは、断捨離ではなく、あくまでも片付け方法です。
このような流れで行うことを提案してます。
このこんまり5ステップを参考に、当サイトが提案する断捨離6ステップをご紹介したいと思います。
「ときめく服を残す」ための断捨離6ステップ
断捨離は大量の服を仕分ける必要があるので、順序立てて行わないと、途中で迷走してしまう可能性があります。
以下の6ステップで行うとスムーズです。
1ステップ 断捨離のゴールを決める
こんまりメソッドで「理想の暮らしをイメージする」と提案しているように、断捨離を成功させるためには、断捨離に成功した後についてイメージしておくことが大事です。
断捨離のゴールを決めておけば、モチベーションを維持して進めることができるでしょう。
具体的に「こんなクローゼットにしたい!」という写真を見つけておくと良いですね。
インテリア雑誌に載っている写真でも、ミニマリストのインスタ写真でも何でも良いので、理想のクローゼットやチェストの写真を用意してクローゼットの扉に張っておきましょう。
どれくらいの量まで減らしたいのか、どんな服に囲まれて生活したいか等、具体的にイメージしておくことが大切です。
2ステップ 全ての服を出して準備する
クローゼットの半分だけ、チェストの1段目だけ、というように少しずつ断捨離する方法もありますが、一気に行うと効率が良いのでおすすめ。
こんまりメソッドでも、自分の持ち物の量を把握するために、全てのものを出してから片付けをしています。
「こんなにたくさん服があるから、たくさん捨てても大丈夫」
「ボーダーの服ばかりあるから、こんなにいらない」
「地味な色ばかりだから、差し色は残しておこう」
このように、全体を見て判断できるので効率的です。
クローゼットやチェストにある服を全て出して、床の上に置いてください。
3ステップ 残すときめく服を決める
ここまで準備ができたら、いよいよ残す服を決めていきましょう。
「ときめく服」を残していくのがこんまり流。
当サイトがおすすめする「ときめき服」を残す方法は、こちらの記事「ときめく服を残すと上手くいく理由」で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
残す服を選ぶ基準は色々ありますが、「ときめき」に集中して選ぶと主観的に選べるのでおすすめです。
高かったから、まだあまり着ていないから等の客観的な見方ではなく、純粋にあなたが好きな服だけを選んでいくことができます。
具体的には以下のような服をときめく服として判断していくとスムーズです。
- 気持ちが上向きになる
- 気持ちが前向きになる
- 自分に自信が持てるようになる
- 元気になれる
- キュンとする
このような服だけを選んでいけば、いつも好きな服だけに囲まれた生活ができますね。
こんまりさんが推奨しているのは、1着ずつ手に取って判断すること。
視覚と触覚をフル活用して、ときめくかときめかないかをしっかり判断していきましょう。
4ステップ 残す服と捨てる服のバランスを確認する
床の上に広げた服から残す服をピックアップできましたか?
まだ収納はせずに、床の上に「残す服」「捨てる服」の山にしていください。
次のステップは、残す服と捨てる服のバランスを考えていきます。
こんまりメソッドは「ときめく服だけを残す」としているのですが、もしかしたら、ときめく服が全然ないかもしれません。
逆にときめく服ばかりで、捨てる服が全然ないかもしれませんね。
そうすると、断捨離成功とは言えません。
残す服を捨てる服のバランスを考えるポイントは2つです。
1つ目は、着回せるだけの服があるか。
意外と残す服が少なくなってしまった場合は、その服で毎日違うコーデでできるのか確認します。
平日仕事をしている方でも、週5日、休日2日、違う服を着れれば「いつも同じ服の人」とは思われないでしょう。
そこで目安にしたいのは、1シーズン7コーデが完成できる服の量にすることです。
ギリギリまで減らしたいなら、トップス3枚、ボトムス3枚があれば、9コーデできる計算になりますね。
ただし、洗濯する頻度も考えて、あまりギリギリにならないように揃えておきましょう。
2つ目は、断捨離のゴール設定に対して服が多すぎないか。
意外と残す服が多くなってしまった場合は、はじめに断捨離ゴールとして設定した理想のクローゼットの写真と見比べてみてください。
その量に対して多すぎる場合は、残す服を少し減らして調整しましょう。
5ステップ 残す服は収納場所にしまう
残す服が多すぎず少なすぎないことがわかったら、残す服はクローゼットやチェストなどの収納場所にしまってください。
6ステップ 捨てる服は感謝して手放す
最後に捨てる服を処分します。
洋服は基本的に一般ゴミとして捨てることができます。
しかし、今はときめかない服だとしても、かつてはあなたにとってときめく服だったはずです。
それほどときめかなかった服でも、何かしら理由があってあなたのクローゼットにあった服です。
そんな服はただゴミとして捨てるのではなく、感謝して手放すことが重要です。
こんまりメソッドが海外で注目された理由の1つに、物を捨てる時に「ありがとう」と言ってから捨てる片付け作法があります。
片付けを通して自分の内面を見つめ直そうというのが、こんまりさんの片付け哲学なのですね。
具体的には、寄付や買取サービスに売るのがおすすめです。
世界の貧困地域に古着を届けているNPOや団体では、随時古着回収を行っていますので、「洋服 寄付」で検索してみてください。
またユニクロはGUなどの店舗にも古着の回収ボックスがありますよね。そちらに寄付するという方法もあります。
また、少しでもお金にしたいなら買取サービスを利用しましょう。
感謝の気持ちを込めて売りたいなら、プロの査定員のいる買取サービスがおすすめ。
まとめて〇円などの買い取り方ではなく、1着ずつ丁寧に査定してもらえるので、安心して大切な服を託すことができるでしょう。
おすすめの買取ショップは、こちらの記事「買取ショップを選ぶコツ」がわかりやすいと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
「ときめく服を残す」ための断捨離6ステップまとめ
こんまりメソッドを参考に、「ときめく服を残す」断捨離方法をご紹介してきました。
このような流れで行うと、大量の服があっても比較的スムーズに断捨離ができるでしょう。
「〇〇な服は捨てる」という捨てる服の基準を明確にして断捨離する方法もありますが、それで上手くいかない方は、「残す」ための断捨離方法が向いています。
そのためには、こんまりさんが提案している「ときめく服」を基準にしてみましょう。
「捨てよう」「捨てなきゃ」という心理ばかりあると、断捨離は上手くいきませんが、「ときめく服だけ残そう」と思うと、不思議と上手く進みます。
このように、自分の好きな服を残すことに焦点をあてて断捨離すると、服だけでなく、他のことでも「自分の好きなこと」を見極めることができるようになります。
こんまりさんは、それを「ときめき感度が上がる」と言っています。
自分はどんな仕事が好きなのか、自分はどんな人が好きなのか、自分はどんなことが好きなのか等、何事も自分軸で考えることができるようになるでしょう。
断捨離って奥が深いですね。
ただし、この断捨離方法には一つだけデメリットがあります。
それは自分の好みで服を選ぶので偏りが生じる場合があることです。
例えば、カジュアル系が好きだからカジュアル服ばかり残してしまい、きちんとした服が全然ない!なんて失敗があるかもしれません。
自分軸で選びつつも、全体的にバランスの良いクローゼットになるように、客観的に見ることも忘れないでくださいね。
こんまりメソッドで「服を捨てられない」を克服!捨てる服ではなく残す服を選ぼう
「服を捨てられない」と悩んでいるなら、「服を選ぶ」ことを考えてみると良いでしょう。
断捨離は捨てる服を選ぶ辛いものではなく、好きな服を選ぶものだと考えると、一気にハードルが低くなります。
今回は、そんな「残す」断捨離方法を、片付けのカリスマこんまりさんのメソッドも交えながらご紹介してきました。
こんまりメソッドの「ときめくものだけ残す」に従って洋服断捨離をすれば、断捨離に対するネガティブな気持ちはなくなっていくはずです。
断捨離とは大好きなものだけに囲まれた生活をするためのプロセス。そう考えるとワクワクしますよね。
断捨離に行き詰ってしまった時は、ちょっと考え方を変えてみてはいかがでしょうか。