60代は、退職してオフィス服が不要になったり、出掛ける機会が増えておしゃれな服が必要になど、ライフスタイルの変化に伴い必要な服が変化してきます。
だから、大量にある服を断捨離してスッキリしたい、本当に好きな服だけに囲まれたシンプル生活を送りたいとお考えの方は多いでしょう。
でも、実際に捨てようと思うと、着ていない服でも「また着るかもしれないから勿体ない…」「高かった服だから捨てられない…」と上手く進みません。
無駄な服が多いはずなのに、服を捨てるのって結構難しいですよね。
そこで今回は、60代の「捨てるべき服」について考えていきます。
60代の方が服に求めることは「おしゃれに見える」「気持ちよく着れる」の2点です。
おしゃれに見えない服、気持ちよく着れない服を基準にして捨てる服を選んでいくと、スムーズに断捨離を進めることができます。
60代で断捨離が成功すれば、服へのストレスから解放されて、おしゃれセンスもぐんとアップしますよ。
60代は思い入れがある服、高い服が多い!だから捨てるべき服がわからない
60代になり、今まで以上にシンプル生活を送りたい、最小限の服だけを持っていたいと思う方が多いでしょう。
洗練された服だけが並んだクローゼットは憧れますよね。
でも、服を捨てる作業って意外と難しいもの。
「お気に入りの服を捨てたら後悔しない?」「ブランド服だから捨てるのは勿体ない」と迷ってしまいます。
年齢を重ねるにつれて、思い出とともに思い入れのある服はどんどん増えていきますよね。だから60代になると、かなりの数になるでしょう。
さらに、年齢に応じてきちんとした服も持つようになります。
若い頃とは違い、ある程度高額なブランド服を多く持っている年代です。
60代は思い入れがある服や、高い服が多いから、捨てるべき服がわからなくなりがちです。
思い入れがある服は捨てられない
年を重ねるにつれて、思い入れのある服はどんどん増えていきます。
海外旅行の時に買った服、プレゼントでもらった服、いつも着ていたお気に入りの服など、思い入れのある服は、簡単に捨てることができないものです。
サイズアウトしてきつくなっていたり、似合わなくなってきたと思っていても、「痩せたらまた着れるかも!」などと理由をつけて保管してしまう人は大半ではないでしょうか。
でも、どんなに思入れがあったお気に入りの服でも、その価値があったのは昔であり今ではありません。
今、好きな服、着れる服でなければ不要な服と判断できます。
高い服は捨てられない
もう着ないかな…と思っても、高かった服は捨てられないですよね。
数万円もしたのに簡単に捨ててしまうのは勿体ない。生地が良いからまだ着れるはずなどと思いタンスの肥しになっているブランド服がたくさんあるのではないでしょうか。
高かった服でも、今着る機会がないなら、その服の価値は終わっています。
価値のなくなった服は、値段に関係なく断捨離すべき服と言えるでしょう。
このように、60代にとって必要な服とは、「思い入れがある服」「高い服」ではありません。
それは、60代の方が服に求めるものは「思い入れがあること」「値段が高いこと」ではないからです。
例えば、以下の2つの服の場合、どちらを毎日着たいですか?
- 思い出の詰まった10年前に買った2万円のスカート。
サイズが小さくなりちょっと窮屈。自分にはもう派手すぎるかな…と思っている。 - 最近買った2千円のスカート。
すごく着やすくてデザインも今の自分に合ってておしゃれに見える。
いかがでしょうか。
ほとんどの方が、②のスカートを選ぶと思います。
思い入れがなくても、安い服でも「おしゃれに見える服」「気持ちよく着れる服」のほうが、今のあなたには価値のある服と言えますね。
60代がおしゃれをする目的は、「おしゃれに見えること」「気持ちよく着れること」なのというのがわかります。
次の章で詳しく解説していきたいと思います。
60代が必要な服は「おしゃれに見える」「気持ちよく着れる」こと
断捨離しようと思っても、思い入れがある服や高い服は「まだ着れるかも…」という思いが邪魔をしてしまい捨てられないものです。
これを回避するために考えていただきたいのが、「60代のあなたがおしゃれをする目的は何か?」ということです。
そうすれば、必要な服、不要な服がわかるはずです。
まず1つは、当然「おしゃれに見られたい」について。
具体的には、きれいに見られたい、若々しく見られたい、健康的に見られたい、の3つが挙げられます。
年齢を重ねるごとに見た目や体力に変化が現れる60代にとって大事なことです。
もう1つは「気持ちよく過ごしたい」について。
他人に良く思われると同じくらい、自分が気持ちよく過ごせることは大事だと思います。
どんなに周りから褒められる服でも、すごく窮屈な服であれば着たいと思わないでしょう。
特に60代になると気持ちよく過ごせる服は限られてくるので、すごく大事な要素です。
つまり、60代の方が必要な服は「おしゃれに見える」「気持ちよく着れる」ことを基準に選べば良いのです。
そして、「おしゃれに見えない服」「着心地が悪い服」を捨てるべき服として分類していくと、断捨離がスムーズに進みます。
次の章では、具体的な捨てるべき服を考えていきます。
60代の断捨離は不要な服の基準がわかればスムーズになる
60代の方がスムーズに断捨離するためには、不要な服の基準を明確にすることがポイントです。
「おしゃれに見えない服」と「着心地が悪い服」は不要な服と考えてください。
思い入れがある服でも、高かった服でも、潔く捨てていきましょう。
具体的にどんな服があるのかご説明していきましょう。
60代がおしゃれに見えない服は不要な服!断捨離候補の服とは
年齢とともに、体型や肌や髪の質は当然変化していきます。
例えば、若い頃はみずみずしい肌だったからどんなカラーの服でもおしゃれに見えたかもしれません。
でも60代になると、そうはいきません。
あなたの肌に合うカラーを選ばないと、肌のくすみが強調されてしまいおしゃれに見えないでしょう。
以下のような服は、60代がおしゃれに見えない服なので、断捨離して捨てるべき服と言えます。
体のラインが出やすい服
スタイル良く見せるために体のラインが出る服を選んでいいのは若い時だけです。
全体的に丸みを帯びてきてしまう60代が、体のラインが出る服を着ると、さらにふっくらした印象を協調してしまいます。
体のラインを拾いやすい素材もNGですね。
体のラインが出やすい服を判断するためには、着てみて全身鏡の前にたってみることが大事です。
しゃがんだり立ったり動きなら、体のラインが出ていないかチェックしてください。
背中のたるみが見えている…、ぽっこりお腹が見えている…など、体のラインが出ている服は捨てるべき服と言えるのです。
ダボっとした服
ふっくら体型をカバーするために、ダボっとした服を選ぶ方は多いでしょう。
ダボっとしたチュニックを着ていると安心感がありますよね。
でも、60代がダボっとした服を着てしまうと、ただの部屋着になってしまいおしゃれ感が出ません。
適度にメリハリのある服のほうが、上手く体型カバーをしてくれます。
ダボっとした服を判断する時にも、一度着てみて全身鏡の前に立ってみてください。
メリハリがなく、ただダボっと大きい服は捨てるべき服と言えるでしょう。
特にファストファッションのダボっとした服は、60歳の方が着るとだらしない感じが出てしまうことがあるので注意してください。
露出が多い服
いつまでも若くいたいと思うと、膝の出るスカートやノースリーブのブラウスなど、露出の多い服を選んでしまうことがあるでしょう。
でも、60代は露出の多い服はNG。若作りをしている印象になってしまいます。
露出の多い服が多い服を着極めるポイントは、足、デコルテ、背中、二の腕が見える部分が多いデザインの服です。
下着や肌が見えやすい透け感のある素材も避けたほうが無難です。
カラフルな色の服
若々しい印象にしようと思って、ピンクや赤などカラフルな服を選ぶ方もいるでしょう。
若い頃のカラフルな服を今でも愛用している方もいるかもしれません。
しかし、60代がカラフルな服をメインに着ると、どうしても無理やり感が出てしまい大人のおしゃれにはなりません。
60代がカラフルな色を取り入れたいなら、小物などで差し色にするのが正解です。
捨てるべきカラフルな色の服を見極める基準は、カラフルなワンピースやスカートなど主役服です。
コーデの半分以上がカラフルな色になるのはNGと考えてください。
くすんだ色の服
カラフルな服と同じように避けたいカラーがくすんだ色です。
くすんだピンクやイエローなどの色は女性らしい美しさを演出してくれますが、60代のくすんだ肌がより協調されてしまうでしょう。
くすんだベージュ、くすんだグレーのようにくすんだベーシックカラーも同様だと考えてください。
くすんだ色の服を見極めるポイントは、あなたの肌をどう見せるかチェックすることです。
鏡の前で、その服を顔に近づけてみてください。
あなたの肌がパッと明るくなるならOK、暗い印象になってしまったら、捨てるべき服と言えるでしょう。
花柄の服
小花柄や大花柄のデザインの服は、女性らしさや個性を出してくれるおしゃれアイテムです。
しかし、60代がおしゃれに着こなすことは難しく、どうしてもおばさんっぽくなってしまいがちです。
特に若い頃に着ていた小花柄の服は、すぐに断捨離すべきですね。
花柄を着たい場合は、バッグなどの小物に取り入れると良いですね。
花柄の服はもう断捨離する服と考えましょう。
シワになりやすい素材の服
60代になったらハリ感のある素材の服がおしゃれに見えます。
パリッとした服は明るさや健康的な雰囲気を出してくれるんです。
逆にシワのある服は疲れた印象になってしまうので要注意。
シワになりやすい服は断捨離候補としてください。
洗濯して乾いた状態ではシワがない服でも、数時間でシワになってしまう服は、捨てるべき服と考えましょう。
60代が着心地悪い服は不要な服!断捨離候補の服とは
60代になると体の変化とともに、服に求めることも変わってきます。
若い頃は「おしゃれは我慢が大事」と思って、窮屈なヒールを履いていた方でも、60代になったら着やすさ重視になるのではないでしょうか。
どんなにおしゃれな服でも着心地が悪い服は必要な服ではありません。
着心地が悪い服
固すぎる、重すぎる素材の服、タイトすぎる服など、見た目は良くても着心地の悪い服は着る機会が減ってきますよね。
着心地が悪い服は、この先も着ることはないと言えるでしょう。
1日着ていると窮屈に感じる服は、今後、着る機会は少なくなります。断捨離する服と判断しましょう。
寒い服
年齢とともに筋肉量は減少することにより、若い頃よりも寒さに敏感になる方は多いでしょう。
だから「寒いから着たくない」と思う服は、どんどん出番がなくなってくるものです。
1枚で着るのは寒いニット、袖がないから寒いカットソー、冬仕様だけど薄くて寒いボトムスなど、寒いと感じる服は断捨離すべき服と考えましょう。
ここまで、60代が捨てるべき服についてご説明しました。
ただ何となく捨てようと思うと迷ってしまいますが、ルールがハッキリするとスムーズに捨てられるようになるでしょう。
まとめると以下のような服は捨てるべき服と言えます。
- 体のラインが出やすい服
- ダボっとした服
- 露出が多い服
- カラフルな色の服
- くすんだ色の服
- 花柄の服
- シワになりやすい素材の服
- 着心地が悪い服
- 寒い服
次の章では、このような服を効率よく捨てる方法を考えていきたいと思います。
以下の5ステップで進めると、断捨離をスムーズに進めることができるのでおすすめです。
60代が効率よく断捨離する方法!4ステップでスムーズに服が捨てられる
捨てるべき服がわかっても、何から始めればいいのか迷ってしまうものです。
年齢とともに増えた服がたくさんある60代にとって、断捨離をするのはなかなか大変な作業になるでしょう。
だから、漠然と断捨離をしよう!と思っても上手くいかないかもしれません。
以下の4ステップで進めるとスムーズなのでおすすめです。
1ステップ:残す服を決める
まず、実際に服を捨てる前に、残す服を決めておくと効率よく断捨離を始められます。
60代はライフスタイルの変化により必要な服が変わってくる方が大半ではないでしょうか。
今まではオフィス服が多かった方でも、退職して着なくなるケースもあるでしょう。
どんなシーンの服が必要になるか、何コーデ必要になるか考えてください。
例えば、友達とランチ用の3コーデ、旅行用の3コーデ、レストランディナー用の2コーデ、ウォーキング用の服2コーデなど、それぞれのシーンに何コーデ必要か考えて、1シーズンに何枚の服があれば大丈夫か決めておきましょう。
そうすれば、服を捨てすぎて、着る服がなくなった…ということがなくなるはずです。
コーデ済の状態で残すことで、コーデしやすくなるメリットも考えられます。
2ステップ:必要な服と不要な服に分けていく
残すべき服の枚数が決まったら、その枚数まで減らせるように、断捨離を進めましょう。
少しずつ断捨離すると、効率よく進みませんので、一気にすることが大事です。
それぞれの収納場所にある服を一ヵ所に出してください。
そして、上の章でご説明した「捨てるべき服」を参考に、必要な服、不要な服に分けていきます。
必要な服は、そのままクローゼットやチェストに戻してください。
不要だと判断した服は、とりあえず大きなゴミ袋に入れておきましょう。
必要か不要か迷ったら、必ず着て見て、再チェックしてくださいね。
3ステップ:状態の良い服は買取ショップに売る
不要と判断した服でも、まだ状態の良い服もあるでしょう。
そんな捨てるのが勿体ない服は、買取ショップに売るのがおすすめです。
服を売る方法は大きく3つの方法があります。
1つ目は、店舗に持ち込んで買い取ってもらう店舗買取。
2つ目は、ネットで申し込み、段ボールに服を入れて送り査定してもらう宅配買取。
3つ目は、査定員に自宅に買取に来てもらう出張買取です。
60代の方におすすめなのは、洋服を運んだり梱包する必要がない、出張買取です。
自宅に居ながらにして、断捨離した大量の服を売ることができるのでとても便利です。
当サイトがおすすめする買取ショップは、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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4ステップ:状態が悪い服は捨てる
状態が悪い服は、そのままゴミとして捨てることになるでしょう。
捨てることに抵抗があるなら、寄付をする選択肢もありますよ。
古着回収をしているNPOや民間団体に寄付したり、ユニクロ、GU、無印良品、H&M、ZARAなどの店舗に設置してある回収ボックスに寄付することもできます。
大事な服を、服を必要としている人のもとへ大事な服を送れると思うと、服を処分する罪悪感が軽減されるはずです。
60代が効率よく断捨離する4ステップまとめ
このような方法でスムーズに断捨離を進めることができるでしょう。
成功させるためには、一気に行うのではなく、このように段階的に行うことがポイントです。
1日で一気に断捨離する方もいますが、60代になると体力的にちょっと大変なものです。
1~4ステップは1週間を目安に決行すると良いですね。
時期は6月、10月の衣替えの時期がベスト。前のシーズンに着る機会がなかった服をどんどん捨てていけるでしょう。
気持ちと体力に余裕がある時に計画してくださいね。
ただし、この4ステップはダラダラやってしまい、途中で断念してしまうというデメリットもあります。
無理せず進めることが大事ですが、ある程度テキパキと勢いをつけてやっていきましょう。
断捨離が上手くいけば、1週間後にはスッキリとしたクローゼットが待っています。大量の服にストレスを感じることがなくなるでしょう。
60歳で断捨離が成功すると、60代70代と着続けられるお気に入りの服だけが残ります。
お出かけする時には、驚くほどスムーズにコーディネートが決まるようになるはずです。
おしゃれがブレなくなり、60歳らしい洗練されたおしゃれができるようになるでしょう。
60代が捨てるべき服は「おしゃれに見えない服」「着心地が悪い服」!これで断捨離が上手くいく
今回は60代の方に向けた断捨離方法について解説してきました。
断捨離が上手くいかないのは、なかなか服が捨てられないからです。
思い入れのある服や高かった服を捨てるのは抵抗がありますが、基準を決めることでスムーズに捨てることができるでしょう。
60代のあなたが「おしゃれに見えない服」「着心地が悪い服」は不要な服と考えてください。
このような服を手放していけば、手持ち服はぐんと減るはずです。
60代は今後のおしゃれを見直す大事な年代です。断捨離が成功すれば、これからずっと楽しめるおしゃれを確立することができるので、ぜひチャレンジしてください。